LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:フレンチバレーまでクロカン飛行

2006-08-13 | Flight Log (機長)
今日は初めて行く空港、Murrieta/Temecula French Valley Airport (F70)だ。前から一度は行ってみたいなと思っていたが、March Air Reserve Baseにコンタクトする経験がなかったのと、F70のトラフィックの多さが気になって実行できずにいた。今日の飛行ルートはトーランス空港(TOA)-シールビーチVOR(SLI)-パラダイス(PDZ)-フレンチバレー(F70)というくの字型。山越えで真っすぐ飛ぶルートもあるが、自分道楽パイロット、先を急ぐわけじゃない。

 TOAを離陸していつものようにSocal approachにコンタクトして、いつものSquawk 02XXをもらった。ここではF70 via PDZをはっきり告げた。でないと意図的に”くの字コース”を飛んでいると思ってもらえず、How is your navigationと何度も聞かれてしまうだろう。高度は5500ftで順調に飛行。ラジオは周波数127.2から124.1にハンドオフされ、そして135.4になった時、Squawk 44XXに変えるように指示された。これはMarch Approachを通るからだろう。今までにないパターンだ。

 PDZ VORをトラックして北東に進み、コロナ空港(AJO)の上空からヘディングを南東にとり、FWYに沿って飛んでいった。ついにMarch Approachへのコンタクトとなった。Lake Elsinoreに向かって飛んでいると、 “Are you familiar with parachute activity,,,,”などと聞いてくるので、”Negative”と返答すると、”Stay east of FWY”とのこと。確かにチャートにはLake Elsinore周辺でパラシュートやらグライダーをやっていると載っている。そうこうしていると、”Report Airport Insight!”とMarch pproachからせっつくように聞かれるが、初めて行く空港ゆえになかなか見つからない。GPSを使ってやっと空港らしきものが見えた時に、”Cessna 7FR, Airport insight!”とコールすると、いきなりSquawk VFRとなってレーダーサービス終了。おまけにGPSで確認したら、まだMarch Class C Airspaceから2マイル弱出ただけのところで、うっかりすればClass Cに入ってしまいそうだ。やはり軍は冷たい。

 ラジオをF70のCTAF周波数に合わせると かなりのトラフィックがいる。飛行機2機、ヘリ1機だ。AWOSではWind Calmとなっているので、使うRWYは18の方になる。Downwind entryも考えたが、空港北5マイルくらいのFinalの延長線から徐々に空港に近づいていってみた。もちろんセルフアナウンスを入れる。そうしたら、スペーシング的にはそのまま着陸できそうになり、自分がShort finalをコールするころにはTurning Downwindという機体が1機と、タクシーウェイでオートローテーションかますヘリが1機だけ。Non-tower空港ではDownwind Entryが基本!というのを知りつつ、ラッキーなタイミングをそのまま活かして着陸した。それにしてもAWOSはまったくいい加減!ということがわかった。Wind Calmじゃない!!!。ラダーを床まで踏むCross windだったし、Wind Sockだって横向いていた。絶対に10kt以上ある風だ。

 無事にF70に到着し、FBOにて水とスナックを買い、今日の同乗者のM君と飛行機談義。それにしてもトラフィックが多いノンタワー空港だ。絶対にタワーが必要だと思う。あと、思ったよりもジェットやターボプロップが多い。それから駐機している機体のなかに、なんとLancair IVを見つけた!!。実機を初めてみた。

 他の機体とのタイミングをはかりながら18より離陸、F70の北4マイルくらいでMarch Approachにコンタクト、Squawk 44XXをもらった。4500ftで飛び続けたが、目の前に丘がある。AGLは十分だが、揺れるのが嫌だったので6500ftの高度をリクエスト。暑いのでなかなか上昇しないことから、油温に目をやりながらVyにてクライムした。6500ftエンルートになったところで、軍から民間のSocal Approachにハンドオフ。PDZ上空は不気味にHazyで、GPSとVORを頼りに飛行を続けた。AJOが見えたところからSLI VORに進路をとった。Socal Approachからは高度はどこで下げる?と聞かれたので、”SLIで下げる“というと、分かったとのこと。でも、結局SLIの遥か手前のディズニーランドで4500ftまで高度を下げるように言われた。やはりSLI手前の5000ft / 6000ft FloorのClass Bには入れてくれない。SLIの横では3500ftまで降下してロングビーチ上空へ。TOAは風が強く、29Lを断って29Rをリクエスト。完璧な接地とは言えないけど、エアスピードを十分に落とした安全な着陸ができたと思う。

 初めての空港、初めてのMarchコンタクト、初めてのコースなどなど、色々と楽しいクロカンだった。とくに判断力、ATCのスキルとしては、こうやってPICとしてのクロカンをやることで力がついていっていると感じる。

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