週末の午後、El Monte AirportからTorrance AirportまでGrumman AA1をフェリーフライトするつもりでいた。ところが、ロサンゼルスの空は全体に曇っており、初めて操縦する二人乗りの小型機でIFRというのは賢明じゃない。ここは雲が晴れるのを待った。とりあえずIFR Birdとして信頼のおけるMooneyでTorrance AirportからEl Monte Airportまで飛び、そこにMooneyを駐機して天気待ちすることにした。いつものようにMooneyのエンジンを始動、Marginal VFRという天気の中、雲の隙間を縫ってTorrance Airportから離陸した。いざとなれば上空でFSSを呼んでIFR Flight Planをファイルすればいいし、Instrument ApproachだけならSocalに直接お願いする手もある。一度雲のレイヤーの上に出てしまえば内陸は雲の晴れ間が多く、El MonteまではVFRで飛んでいくことができた。ちなみにMooney M20Cでカッ飛ぶと、Torrance Airportのエンジン始動からタクシー、離陸、そしてEl Monte Airportに着陸してTransient Parkingに駐機するまでで0.3時間(約18分)という速さ。
Mooneyをタイダウンし、Grummanが置いてあるハンガーに向かった。ハンガーの鍵を開け、機体をランプに引っ張り出した。最近飛んでいなかったGrummanなので、入念にプリフライトチェックを行い、エンジンカウルを開け、オイルレベルをチェックした。チェックリストに沿ってエンジン始動、2回のクランキングでLycoming Engineは目を覚ました。振動も少なく良いエンジン、良いプロペラだ。しばらくFuel PressureやOil Pressureをモニターし、エンジンを停止させた。再び機体周りをチェックし、いよいよ覚悟を決めて飛ぶことにした。
とりあえずRadioをEl Monte Groundに合わせてラジオチェックをしてみたが、特に問題ないようだった。念のためにAir bandのトランシーバーも持っているので、万が一のラジオ故障でも大丈夫だ。そのままGroundにTaxi許可をもらい、とりあえずRun Up Areaまで向かうことにした。Run Up Areaではチェックリストに沿ったBefore Take Off Checkをやる前に、入念なエンジンチェックを行った。取り合えずFull Throttleに近い状態で2、3分エンジンが回るかどうか確認した。一人乗りで燃料半分くらいの状態だと、500fpmくらいで上昇することが予想されるので、3分エンジンが持てばBox Climbしていれば空港に絶対戻れる。エンジンは大丈夫そうだったので、いよいよRun Upを行い、ついにEl Monte Towerを呼び離陸許可をもらうことにした。
Rwy19 Cleared for take offとなり、グランドロール開始。さっきMooneyを飛ばしたばかりなので、Grumman AA1では極端にパワーがない感じがした。”大丈夫か?”と不安になったが、軽い機体は今にも浮き上がりたそうな感じが伝わってくる。すかさず操縦桿を軽く引くと、Grumman AA1は空に舞い上がった。汗が噴き出すほど緊張した。そのままBox Climbを行い、この飛行機がちゃんと飛べそうだということを確認、そのまま進路をTorrance Airportに取った。ここから時間測定を開始した。0.3から0.4hrでTorrance-El Monte間を飛んだMooneyに比べ、Grummanはどれくらい時間がかかるのか気になったからだ。エンルートはLAX Class Bを避けながら1800ftの高度を保ち、Heading 210-220くらいで飛べばいい。普段飛び慣れた景色だが、機体が違うと景色も違ってみえる。何より、何かあったらどこに下りよう?!と、緊急着陸場所を探しながらの飛行が続いた。Compton Airportが見えてきたあたりで、高度を上げて安全性を確保した。Torrance Airportの西10マイルくらいで Torrance Towerを呼ぶと、なんとラジオに雑音が入るとの指摘。上空で旋回しながらラジオを調整、2回目に呼んだ時には問題なかった。Inter-comのソケットが不調なようだった。
Torrance AirportではRight Base EntryでRwy29Rへの着陸となる。Base Legでフラップを出し、徐々に降下開始。昨日6回のタッチアンドゴーを別のGrummanでやっただけで、このGrummanでは初の着陸となる。さすがに緊張したが、ある意味心地よい緊張。70ktの速度、1800rpmくらいの出力を維持しながら、ファイナルに入った。ラウンドアウトから接地は気持ちよく操縦が出来、ショックのない着陸ができた。飛行時間0.6時間(36分)、とんでもなく長く感じた0.6時間だった。ただ、安堵感と喜びと達成感が混じり、自然と笑みがこぼれてきた。
Taxi wayを走行している時にはキャノピーを全開にしてコンバーチブル状態。吹き出した汗も乾く強烈なプロペラウォッシュを浴びならが、Transient Parkingに向かった。無事にTransient Parkingに機体をTie Downすると、なんともGrumman AA1という機体が愛おしく見えてきた。
しばらくするとPre-purchase Inspectionをお願いしていたメカニックが機体を取りにきてくれたので、彼のハンガーまでゆっくりタクシーしていった。この衝動買いが吉と出るのか凶と出るのか、Pre-purchase Inspectionの結果次第だ。
ランキングアップに御協力を。
Mooneyをタイダウンし、Grummanが置いてあるハンガーに向かった。ハンガーの鍵を開け、機体をランプに引っ張り出した。最近飛んでいなかったGrummanなので、入念にプリフライトチェックを行い、エンジンカウルを開け、オイルレベルをチェックした。チェックリストに沿ってエンジン始動、2回のクランキングでLycoming Engineは目を覚ました。振動も少なく良いエンジン、良いプロペラだ。しばらくFuel PressureやOil Pressureをモニターし、エンジンを停止させた。再び機体周りをチェックし、いよいよ覚悟を決めて飛ぶことにした。
とりあえずRadioをEl Monte Groundに合わせてラジオチェックをしてみたが、特に問題ないようだった。念のためにAir bandのトランシーバーも持っているので、万が一のラジオ故障でも大丈夫だ。そのままGroundにTaxi許可をもらい、とりあえずRun Up Areaまで向かうことにした。Run Up Areaではチェックリストに沿ったBefore Take Off Checkをやる前に、入念なエンジンチェックを行った。取り合えずFull Throttleに近い状態で2、3分エンジンが回るかどうか確認した。一人乗りで燃料半分くらいの状態だと、500fpmくらいで上昇することが予想されるので、3分エンジンが持てばBox Climbしていれば空港に絶対戻れる。エンジンは大丈夫そうだったので、いよいよRun Upを行い、ついにEl Monte Towerを呼び離陸許可をもらうことにした。
Rwy19 Cleared for take offとなり、グランドロール開始。さっきMooneyを飛ばしたばかりなので、Grumman AA1では極端にパワーがない感じがした。”大丈夫か?”と不安になったが、軽い機体は今にも浮き上がりたそうな感じが伝わってくる。すかさず操縦桿を軽く引くと、Grumman AA1は空に舞い上がった。汗が噴き出すほど緊張した。そのままBox Climbを行い、この飛行機がちゃんと飛べそうだということを確認、そのまま進路をTorrance Airportに取った。ここから時間測定を開始した。0.3から0.4hrでTorrance-El Monte間を飛んだMooneyに比べ、Grummanはどれくらい時間がかかるのか気になったからだ。エンルートはLAX Class Bを避けながら1800ftの高度を保ち、Heading 210-220くらいで飛べばいい。普段飛び慣れた景色だが、機体が違うと景色も違ってみえる。何より、何かあったらどこに下りよう?!と、緊急着陸場所を探しながらの飛行が続いた。Compton Airportが見えてきたあたりで、高度を上げて安全性を確保した。Torrance Airportの西10マイルくらいで Torrance Towerを呼ぶと、なんとラジオに雑音が入るとの指摘。上空で旋回しながらラジオを調整、2回目に呼んだ時には問題なかった。Inter-comのソケットが不調なようだった。
Torrance AirportではRight Base EntryでRwy29Rへの着陸となる。Base Legでフラップを出し、徐々に降下開始。昨日6回のタッチアンドゴーを別のGrummanでやっただけで、このGrummanでは初の着陸となる。さすがに緊張したが、ある意味心地よい緊張。70ktの速度、1800rpmくらいの出力を維持しながら、ファイナルに入った。ラウンドアウトから接地は気持ちよく操縦が出来、ショックのない着陸ができた。飛行時間0.6時間(36分)、とんでもなく長く感じた0.6時間だった。ただ、安堵感と喜びと達成感が混じり、自然と笑みがこぼれてきた。
Taxi wayを走行している時にはキャノピーを全開にしてコンバーチブル状態。吹き出した汗も乾く強烈なプロペラウォッシュを浴びならが、Transient Parkingに向かった。無事にTransient Parkingに機体をTie Downすると、なんともGrumman AA1という機体が愛おしく見えてきた。
しばらくするとPre-purchase Inspectionをお願いしていたメカニックが機体を取りにきてくれたので、彼のハンガーまでゆっくりタクシーしていった。この衝動買いが吉と出るのか凶と出るのか、Pre-purchase Inspectionの結果次第だ。
ランキングアップに御協力を。
AA1を衝動買いとは、何とも羨ましい限りです。天井が透明のシールドなので直射日光が暑かったのを覚えています。
Torranceでお会いすることがありましたら、是非よろしくお願いします。LOS ANGELES FLIGHT DIARY、これからも楽しみにしています。では・・・
自家用機購入凄いですね!!そのような環境にいらっしゃるのが凄く羨ましいです。
こちらまで文章を読んでいてワクワクしてしまいます。
そんなふうに飛行機接することができたらいいなぁ、と思いました。
コメントありがとうございます。今回AA1のチェックアウトではSBIFAの皆さんに大変お世話になり、事務所にも訪問させて頂きました。皆さんお元気そうで、活気があふれていました。今回購入したAA1はキャノピーの一部に黒い遮光性シールドが張ってあり、視界は悪くなりますが日焼け!に悩まされる事はなくなりそうです。
>DAIJAさん
日本ではお金持ちじゃないとなかなかできない遊びだと思いますが、ご存知のようにここアメリカでは維持費の面においても法的規制においても飛行機を所有して遊びやすい環境が整っています。この環境を活かして飛行機道に邁進していきたいと思ってます。