LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ギアトラブルから一ヶ月半ぶりのフライト

2019-05-11 | Flight Log (機長)

一ヶ月半ぶりのフライト。前回ランディングギアトラブルがあってから飛んでいなかった。結論から言うと、機械的にランディングギアには問題がなかった。機体をジャッキアップし、なんどもギアの出し入れをしたが、症状は再現できず。ただ、長雨や嵐が続き、気温が低くグリスが硬い状況でギアを出した時、サーキットブレーカーが飛ぶことは有り得るとのこと。ランディングギアのグリスアップ、アクチュエーターのオイル補充など、一通りのメンテナンスをしてもらった。

ランディングギアメンテナンスの後、機体カバーをかけずに駐機。さすがに埃っぽくなり、飛ぶ前に機体を洗ってワックスがけをした。2週間以上カバーなしで放置すると、全体的にくすみがでる。

明日からは旅行に出てしまう。今日は何としても飛ばないと。エンジン始動、一発で火が入る。そしてタクシーアウト。いつもの症状、左ブレーキを引きずる。ブレーキポンピング、そしてパーキングブレーキのオンオフを繰り返すと、左ブレーキの症状が直った。ちょっと症状がひどくなっている感じもする。またメンテナンスか、、と気が重くなる。

そしてランナップの後に離陸。外気温は26度Cと然程高めじゃないのに、CHTは誤表示で500度F超え。JPIのCHT/EGTモニターを取り外し、本社に送ってカリブレーションをしないといけない。これもまた追加メンテナンスだ。。。海岸線で右ターン。サンタモニカビーチは人だらけ。ここで対向するセスナがいたので、上昇率をあげてそのセスナの上に逃げた。お互い回避して、無事にfrequency changeとなる。そのままカマリロまで飛行することに。23インチ、2500rpm、17gphくらいの設定。IAS157kt, TAS171.7ktと出た。なかなかいい感じだ。Garmin530WにDirect CMAと入力。14分で到着と予想。降下しながら加速し、さらに到着時間が早まる。空港まで10マイルの地点で管制塔を呼ぶと、straight in, at or above 1500ft for nowとのこと。同じく東側から空港に進入するセスナ172を抜きさってしまったので、こちらがNo1, 向こうがNo2となった。減速指示がなかったので仕方ない。空港まで4マイルの地点で減速開始、滑走路進入時は100kt弱と減速失敗。CMA Rwy26は長いので問題ないが。かなりの滑走距離で着陸し、そのままレストランパーキングへ。ところが、さすが人気のカフェだけあり、全然席がない。待ち時間も1時間以上、カウンター席もなし。とりあえずチェックインし、待っている間に機体の拭き掃除をした。ワックスがけまでしたのだが、まだ席があかない。ここはキャンセル、飛ぶことを優先。

Rwy26から離陸し、Right downwind departureで東を目指す。3500ftでレベルオフし、マリブの山々の低いところを狙って海上へ出る。そのまま海岸線を飛び、Special flight ruleに入る。この時も巡航速度はTAS173kt、快適飛行。そのままLAXを飛び越えたが、El Segundo Refineryの上空で明らかに1機のセスナのポジションリポート。お互いかなり近い。向こうもこっちを探しているし、こちらも探している。こちらが追いついてしまたのだろう。向こうは高翼、こちらは低翼、さっそく3800ftまで上昇して逃げた。そのままトーランス空港へ向かう。この日のトーランスはRwy11Lを使っていた。パロスバーデス海岸線を飛び、3200ft Point Farminで管制塔を呼ぶ。Identと管制官。そのままVincent Thomas Bridgeを目指す。ここでLeft traffic Rwy11L North bound and join extended downwindとのこと。気温が上がってきて、サーマル的な揺れがある。普通にパターンを回って着陸した。

トーランス空港では空港散策をした。元愛機の姿などを確認。今まで見かけなかった機体などもある。空港内を歩いて回れるというのは素晴らしい。サンタモニカ空港では有り得ない。30分ほど散歩してまわり、帰途につくことにした。帰りはIFR。Tower Enroute control IFR to KSMOをリクエストした。King Airも同様にIFR departure。クリアランスデリバリーが混雑していた。ランナップエリアでもらったクリアランスはいつもどおり、Fly runway heading, LAX 170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, Direct; 3000ft/6000ft 10min; 134.9; 463X

リリースまでしばらく待たされたが、無事にRwy29Rから滑走開始。この時は11Lから29Rになっていた。Socal Departureにつながり、すぐに3000ft、そして2分ほどしてheading 180。さらに130となり、5000ft。ここで127.2にハンドオフ、すでに5000ftでレベルオフ。Direct SLIをもらい、2500rpm full throttleの巡行開始。しばらくして6000ftへの上昇を指示される。ここからはオートパイロットでのフライト。コロナ手前でかなりの揺れ。2500rpm/フルスロットル22inchから2400rpm 20inchまで減速を余儀なくされる。TASは計算していないが、GS178ktから155ktまで減速。それでもマニューバー速度までは下がらない。Socal approachからBAYJYまでのショートカットをもらった。揺れがひどくてオートパイロットどろこじゃない。ハンドフライでBAYJYの手前まで来た。ここでheading 290!との指示、さらにショートカット。V186インターセプトの指示はなかったので、V186を飛び越えて290でフライト。ここで再確認のため、maintaining heading 290, passed V186と伝えると、negative V186!と管制官。へんな指示を出すな!っての。延々とひどい揺れの中、ハンドフライトでV186に乗せ続ける。それはそれで楽しい。いよいよアプローチ開始。もともと低速巡航だったので、速度と高度のマネージや容易。4000ft, cleared for approachとなる。DARTSの2マイル以上手前から降下開始。そしてすぐにサンタモニカ管制塔へハンドオフ。Cleared for visual approachとなった。先行するセスナが居て、こちらに減速するようにと言ってきた。ギアを下ろして劇遅で飛んできたが、さらに減速するためにフルフラップへ。80ktでノロノロとファイナルを降りる。ラウンドアウトは70kt、着陸も気持ちよく決まり、無事にフライト終了。

流石に暖かくなり、サーマルもあるので、機体は虫の死骸だらけ。再度拭き掃除し、カバーをかけて終了した。今日は機体を磨き続け、そして飛び続けた。大満足の1日だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。