LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:雨が降る天候のなか、Mooneyでアプローチを打ちまくり

2007-09-11 | Flight Log (機長)

High Performance / Complex Aircraftのカテゴリーに入るMooneyの操縦も慣れてきて、無線の指示を聞きながらIFRで飛ばすという仕事量もこなせるようになってきた。管制官のペースに合わせて飛ばしていると、先を読んで着陸できるような速度にコントロールしていくことができなかったが、最近は操作が後手後手になることがない。

この日はTower Enrouteでお決まりのFullerton Airport (FUL)に向かった。VOR-A / DME Approachだ。とくに問題なくステップダウンで高度をさげ、空港をインサイトしたところでショートファイナル気味にパターンに入るように指示がきた。さすがに速度コントロールが困難だったが、なんとか滑走路に接地させてフルブレーキしようとすると、”ゴーアラウンド!”とCFIの指示。たぶん停まれたと思うが、ほんの少しのリスクでも負うのはばからしいというのが彼の意見。たしかにそうだと思う。2回目は高さも速度も合い問題なく、ばっちり着陸を決めた。ゴーアラウンドになったことに多少落ち込んだが、CFIいわく、あれは管制塔の指示が無茶だったとの評価。

気を取り直してLong Beach Airport (LGB)に向かった。ここでは後続機の為に120ktでILS Rwy30を飛び(本来は80kt)、あっという間にDH、そして着陸となった。Mooneyの速度感にも慣れてきたと気分をよくしつつ、すぐに離陸してTorrance Airport ILS Rwy29Rを打つ事になった。ここでは雨の水滴がシールドにつくようになり、天気が悪化してきた。さすがにホームグランドのILSは肩の力を抜いて飛ぶ事ができ、ばっちりとアプローチから着陸まで決まった。

Mooneyは少し癖が多くてIFRの訓練向きではないかもしれないが、IFRでもVFRでも飛ばしていて凄く楽しい機体だ。

あと、今回のフライトで再確認されられたのは無理せずゴーアラウンドという当たり前の判断。スリップをつかったりして高度を下げたり、ねじ伏せるような操縦ができるようになってきた時が一番危険だと思った。安全マージンの少ない操縦をしたり、武勇伝をかたったりするパイロットははたから見ていて格好悪い。ただ、自分も油断していると少し強引な操縦をする時があるのかな?と気付かされた。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Nori)
2007-09-14 02:50:30
雨?? 最近そっちに行ってないんですけど天気悪いんですか?? 雨降ってるなら俺もIFRで飛びたいなーって。
Unknown (C2)
2007-09-14 13:16:21
Noriさん、こっちは特に天気悪くないですヨ。薄い雲を抜けたら更に上の層の雲があり、Vergaが降ってました。Vergaの日本語訳に困り、”雨”としちゃいました。
Unknown (Nori)
2007-09-15 05:28:18
Vergaって日本語何なんでしょう・・・・。 地上に届く前に蒸発する降水。 わかんないっすね。。。

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