LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:バードストライク(自分じゃないけど)

2011-09-19 | Flight Log (機長)

いつものように週末のフライト。この日は複数レグ飛ぶつもりでサンタモニカ空港に向う。正午過ぎに空港に到着。いつものようにプリフライトをして、愛機に乗り込んでエンジンを始動。一発でエンジンがかかり、気持ち良くランナップエリアまでタクシー、暖気の後に離陸となった。目的地は決めず、とりあえずトーランス空港、コンプトン空港、ロングビーチ空港あたりに下りてみようという感じ。そして最終的にはフラトン空港に下りて、パイロット仲間のKobaさんと落ち合うつもりでいた。

ランナップの後、Rwy21からLeft downwind departureで離陸。ところが、crosswindを曲がった所で管制官から呼ばれ、Mode Cが見えていない!とのことだった。トランスポンダーのスイッチは"ALT"になっているが、高度送信のライトが点灯していない。機械が暖まっていないのかな?と思ったが、とりあえずスイッチをオン/オフ/オンとして、管制官にはRecycling the switch!と返答しておいた。だが、管制塔からはNo readingと言われてしまった。仕方ない、ロサンゼルス国際空港TACの空域でMode C無しは有り得ない。即答でReturn back to airport!と返答した。すると、すぐにRwy21 cleared to landと管制官。そのまますぐにフルフラップで着陸することに。

ショートファイナルに来た所で、凄い鳥の群れ。高度を上げて回避した。ゴーアラウンドしようかなと一瞬思ったほどだが、スリップさせて普通に滑走路上まで機体を持ってきた。すぐにランナップエリアに逆戻り、トランスポンダーをチェックすることにした。すると、後続のBoeing Stearman/複葉機が鳥にあたったようだった。面倒な事になると思ったのか、そのStearmanはBird Strikeしたと言っていない。ただ、管制塔が目撃していたらしく、

"Did you have a bird strike now?"  と管制塔。

"Yes we did"   とパイロット。

"Where? On the final or over the Rwy?"   と管制官。

"I think on the Rwy number"  とパイロット。

そんなやりとりを聞きながら、ランナップエリアに居た自分からはっきりと鳥の死骸が見えた。すぐにグランドコントロールを呼び、

"I see an object on the Rwy, I believe it's the bird"    と私。

"An airport official on the way, thank you"     と管制官。

すぐに滑走路閉鎖、空港パトロールカーがサイレンをならして滑走路へ進入。そして鳥の死骸を撤去しに向う。ビジネスジェットも列をなすが、鳥の死骸をエンジンに吸ってはたまらないので、皆黙って停止したまま。管制官はBird StrikeしたBoeing Stearmanに電話番号を伝えている。インシデントレポートを提出するためらしい。自分も1回だけ書いたことがあるが、機体を駐機して管制塔に行く事になり、ちょっと面倒だ。Stearmanのパイロット、気の毒に。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。