LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:1999年式のセスナ182S

2015-07-01 | Flight Log (機長)

久々の休暇、ハワイ旅行をした。サーフィンやシュノーケリングもいいが、何か空を飛ぶ遊びもしたい。最初はノースショアでグライダーと思ったが、どうも天気がよくない。トライクで海岸線を飛ぶもの考えたが、やはり風が強くてダメ。そこで最後の手段、小型機を借りて島を一周すること。どうせ飛ぶなら良い機体、Cessna182Sを予約した。レンタル料もちょっと高めなので、簡単に借りることができた。

ホノルル国際空港に到着。この日も風が強く、15-20ktは吹いていた。ATISではgusting 21ktと言っている。ハンガーに到着、とりあえずプリフライトチェック開始。流石に99年式の機体、すべてがカッチリしていて気持ちが良い。燃料ドレーンは翼の下2個、左右で4個。胴体したに1個。燃料は満タン。オイルは8クオーツくらい。そうこうしていると、10分くらい遅れてCFIのManuel登場。Did you finish your preflight?ときていたので、Yes I didと私。念のために機体を一回りするかな?と思ったら、Oil?と彼。8quartsと私。Then let's goと彼。

チェックリストに沿ってエンジン始動。燃料ポンプオン、そしてミクスチャーをリッチにし、fuel flowを確認してミクスチャーカットオフ。そしてスターターを回し、エンジン始動でミクスチャーリッチ。で、イグニッションキーを回し、クランク3回くらいでエンジン始動。ブロロロローと、Lycoming 540の図太い音。What a great sound!!と万遍の笑みの私。隣を見ると、Manuelも咲顔。話を聞くと、ManuelもCessna182の飛行時間はあまりないらしく(当然数十時間はあるが)、540のエンジン音を聞くと嬉しいらしい。

クリアランス、グランドとコンタクト、そしてエプロンでのランナップ。そのあと、Rwy4R Fまでタクシー、ここからのIntersection take offとなるようだった。離陸はフルスロットル、そして500ftくらいで2400rpm24inchに下げ、そのまま85kt程度で上昇ということだった。離陸許可がおり、いよいよフルスロットル。こちらが操縦、ManuelがATCという分担。

かなりのGustの中を離陸。いつも思うのだが、Cessna182の230BPHというのは吸気制限による数字じゃないかということ。フルスロットルでもManiforld Pressureが然程上がらない。ただ、図太い音、重めのノーズは迫力を感じる。すぐに2400rpm/24inchに設定し、そのままH1 Hwyまで飛び、東へ飛行。ガタガタ揺れるが、やはりCessna172などと比べると一回り安定している。この重さは安定感をもたらすし、なによりこんな天候の中で安心感がある。1500ftでレベルオフして周囲を見ると、山沿いには雲と雨、虹も出ていた。ハワイらしい。ワイキキの北を飛び、ダイヤモンドヘッド、カララ、ハナウマベイ、ココヘッドと飛ぶ。巡行は2300rpm/20インチ。思ったより速度が出ない。IAS100kt程度ののんびりフライト。

ノースショアまで来ると、先日シュノーケリングに来たカネオヘの上空通過。ここの軍の空港 Class D Airspaceを通過中、P-3 対潜哨戒機がタッチアンドゴー訓練をしていた。格好よかった。タートルベイを通過、先々日遊びにきたDole Plantationのパイナップル畑が目に入った。そしてグライダー空港横を通過し、オアフ島の最西端を抜ける。

ホノルル空港を目の前にし管制塔へコンタクト。パールハーバー上空でホールディングを指示され、海兵隊の強襲上陸鑑の上でホールディング。しばらくすると、Rwy4Lへの着陸許可、降下開始。そしてすぐに4Rへと変更。フラップを出し、80kt程度での速度を指示された。ただ、パワーオフとすると、なかなか速度が伸びない。Cessna182は抵抗が強い。やはりちょっとパワーを足さないといけないようだ。Manuelは手を出さず終い。着陸時も手を出す気配なし。ちょっと高めのアプローチとなり、パワーオフ、70kt程度でのファイナル降下になった。ラウンドアウト、10秒もせずにストールホーンがなり、ちょっと高いかなと思ったら完璧なソフトランディングとなった。グラマンの景色に慣れていると、セスナの景色はちょっと高めに錯覚させるようだ。

Taxi way Fからタクシーアウトし、1.4時間のフライトになった。こんな天気の日、Cessna182には痺れた。速度は遅いが、非常に乗りやすく、安定しており、クロカンマシーンとしては最高だ。売れるだけのことはある。あと、やっぱりセスナの単発機は出来がいい。最高のフライトだった。


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