LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:高速巡航性能テスト(Instagram写真公開)

2018-03-08 | Flight Log (機長)

今日は最高巡航速を試したかった。最近はIndicate Air-speed (IAS)で160kt以上を出していない。True Air-speed (TAS)では170kt越えをしているが、やはりYellow Arcギリギリで巡航水平飛行したい。サンタモニカ空港に到着。カバーをはずし、プリフライトインスペクションを行う。大雨の後なので、燃料への水の混入には注意した。

エンジン始動、タクシー開始。サンタモニカは弱い東風で、ヴァンナイスやバーバンクでは北風。カマリロは北東の風で17ktも吹いている。サンタモニカ空港では、Rwy3から離陸するビーチクラフトバロンもいた。ただ、ATISではRwy21を使っているが、数ノットのテールウィンドになる。

B5ランナップエリアでランナップを行い、Rwy21から離陸。やはりテールウィンドを感じる。短縮化された3500ftの滑走路でテールウィンドだと、滑走路端から飛び出す時に高度が低いのが気になる。ペンマーゴルフ場の上を飛び、ピッチを下げて海岸線へ。海上は凪いでいるが、1000ftくらいからボコボコした揺れ。北風が山でかき混ぜられて乱気流を作っている。本当はバーバンクClass C Airspaceの上を飛ぶルートを考えたが、Yellow Arc近くで飛べる気流じゃないと判断。3500ft Special Flight Ruleに入って南へ逃げる。LAX上空まで来ると、揺れは弱くなった。サンタモニカマウンテンから離れたからだろう。この日の気温と湿度だと、おそらく6000から8000ftくらいで最高巡航速度が出ると思う。ただ、目指すはIASで160kt以上なので、抵抗度で高速巡航開始。

3500ft、Altimeter Setting 30.09、 OAT60度Fという条件で、2500rpm、スロットル開度24inch、100-150度 rich-of-peakの設定で18GPHという燃料消費。空気の密度が高い3500ftながら、これでIAS162ktまで軽く速度が伸びる。さらに163-4ktを彷徨う針。TASは172ktから175kt。スロットルはあと1inch開けられるので、3500ftという抵抗度でカタログ最高巡航速度TAS178ktが出たかもしれない。なにより、6000ft以上に上がっていたら、久々の180kt越えができたかも。

そんな感じでデータ取りをしていると、はるか海上まで来てしまった。すぐに反転してパロスバーデスの海岸線を目指す。そして海岸線から東に進路をとり、ここからは低速巡航。2400rpm 21inchくらいまで出力を絞り、Point Farminの上空からSocal approach 127.2を呼ぶ。すぐにSquawkをもらい、Fullerton Airport VOR-A approachを開始。Direct SLI VOR or radar vector?と管制官。Radar vector pleaseと私。すると、heading 070, 3500ftと管制官。ここからはのんびり飛行で、IAS145kt程度。すぐにランディングギアをさせる速度。さらにheading 060, descend 2600ft, maintain VFRとの指示。そのままのHeadingを維持し、final approach courseをインターセプト、アプローチ開始。No separation service provided, maintain VFR, contact Fullerton towerと管制官。そしてFullerton Towerへは、full stop landing Rwy6をリクエスト。Circle West, enter Rt base for Rwy6と管制塔。FullertonはGust 17kt、Rwy6使用。かなりボコボコしていたが、フルフラップで着陸。しばしカフェでのんびりした。こういう時間もいい。

しばらく休憩し、サンタモニカに帰還することに。Rwy6からLeft downwind departureで離陸。地上はさほどgustyじゃないが、やはり内陸からの荒れた風はすごい気流に影響する。ボコボコの気流。サンタアナウィンド的な乗りごごち。進路を北西に取り、Class B Airspaceの下をくぐる。場所によってはClass B 2000ftの床を突き抜けてしまうほどの上昇気流あり。ピッチダウンで対応しては速度が出過ぎるので、Class B Airspaceの下ではランディングギア出しての飛行。ダウンタウン横からサンタモニカ管制塔を呼び、Rwy21 straight inとなる。あと、Citation 8mile on final, your are number2とのことだったが、こちらを先に降ろさせて欲しかった。どう考えても、このままストレートインしてたらCitationの後ろにいけない。サイテーションははるか彼方。できるだけ減速し、90tくらいでのんびり飛行。それでもスペーシングが困難で、left 270 to join the base for Rwy21!!と管制官。ちょうどBaldwin Parkの上で旋回した。そしてベースからファイナルへ入り、いい感じで着陸した。

自分の駐機スポットに係留した後、かるく機体を拭き掃除。初めて試したのが、機体の下面の油を拭き取る専用の洗剤。いつも使っている液体ワックスのメーカーのもので、洗剤ワックスがブルー、油汚れクリーナーがピンク、そして強力油汚れ(機体下面)は紫色。この紫でランディングギアの油汚れを落としたが、見事に落ちる。感動的。いままでピンク色のクリーナーで頑張っていた自分がバカみたい。いい買い物をしたと思う。

高速巡航、低速飛行、クロカンからちょい飛びまで、愛機ボナンザは万能だ。あと、磨いていて楽しい。ボナンザが手元にきて2年3ヶ月。もっと長い間つき会っている感じ。

 

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