LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

やはりCirrusやColumbiaなどの新鋭機が良く売れている

2006-12-09 | 航空関連エッセイ

AOPAのメルマガより:
According to the third quarter of 2006 shipment figures from the General Aviation Manufacturers Association (GAMA), Cirrus shipped 403 SR22s, giving it a total of 529 airplane shipments. Cirrus pointed to growth in the international market as a key to its successful numbers. International orders accounted for 24 percent of all business through October, up from 5 percent in 2002. Cessna, meanwhile, still produces the most single-engine airplanes with 604 when combining the 172, 182, and 206 model lines. Columbia reported 130 shipments for the Columbia 350 and 400; Mooney 56 for the Bravo GX and Ovation GX; Raytheon 74 for the Bonanza and Baron; American Champion 50 for all Citabria models; and Maule 32 for all of its aircraft models, according to GAMA.

空港でも頻繁にCirrusを見かけるようになった。まだ歴史が浅い機体なのに凄い勢いでGAの世界に浸透している。感覚的にもCirrusが良く売れているのは理解できるが、その中でもCirrus SR22(ベース価格35万-45万ドル)という高価なモデルの販売が廉価版を大きく上回っているのには驚かされる。ちなみに廉価版で軽装備のSR20系は20万ドルからあるが、そっちの販売は110機程度。高価なSR22系で403機の販売数だから、MooneyやBonanzaという一昔前の高級機の販売数の数倍になる。

MooneyやBonanzaなどの一昔前の高級機は540/550などの6気筒大排気量エンジンにRetractable Gearというのが定番だった。ある意味、自分にとっても”Positive rate,, Gear Up!!”と言ってRetractable Gearを上げるという操作自体は憧れだし格好良いと思う。しかし今はColumbiaやCirrusなどの大排気量で激速なのにFixed Gearという新しいジャンルがウケていて、今後もこの流れは続くだろう。ギアを引っ込めなくても十分に速いのだから。造形の容易なコンポジット製の機体は流れをできるだけ剥離させずにドラッグの少ない機体デザインを可能にし、空力の為にギアの引っ込めなくても昔の双発機なみの速さを誇る。

A36 Bonanzaは60万ドルクラスの機体なので、直接SR22と比べるのは酷かもしれないが、やはり昔ながらなアルミ製の機体に後付けのガーミンでグラスコクピットをきどっても、商品としての魅力はコンポジット製で空力を意識した新機種に及ばないということなのだろうか。個人的にはA36ボナンザには性能を超越した”モノ”としての魅力を感じ、それは先々代のベンツSLに感じた過剰品質なまでの工業製品の魅力に似ている。販売数は少ないが、60年近い歴史があるボナンザには今後とも販売を続けてもらいたいと思う。

セスナは172/182/206の全ての販売数を合わせると、いまだにシングルエンジン機でもっとも売れていることになる。そのセスナもNGPと称する時期シングルエンジン機はコンポジット製で高翼の固定脚。きっと強烈に売れるて、世界のスタンダードになるのだろう。



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