誕生日、飛ばない訳にはいかない。0.1時間でもいいので、誕生日に飛んだということをログブックに記載したい。サンタモニカ空港に到着、愛機のもとへ。隣のPiper Lanceのオーナーが来ていた。ちょうど帰ってきたようだ。おそらくサンタバーバラへ行ってたのだろう。彼のいつものコースだ。こちらは機体キャノピーを開け、まず最初に新しく届いたFAA Registrationと今迄のRegistrationを入れ替えた。これで2017年11月まで更新不要。
エンジン一発始動。気温は25度くらい、露点温度は相変わらず高めで17度。低い雲が入ってきそうな雰囲気。この気温だとランナップエリアでのエンジン暖気は一瞬で終わる。ランナップの後に離陸。ちなみに、前から問題になっている右ブレーキが酷い。ブレーキオイルを足さないといけないのは分っているが、Annual Inspectionまで粘ってしまいここまで来た。着陸にはほとんどブレーキを使わないので問題ないが、タクシーはちょっと辛い。
離陸待ちをしていると、Cessna Citation Xがフラフラしながら着陸してきた。かなり風があるように見えた。その後すぐにLine up and waitとなる。Citationがタクシーアウトしたら、cleared for take offとなった。wake turbulenceを嫌って早めに高度を稼ぐ、70ktくらいのピッチアップ。そしてleft downwind departureでFwy10を目指す。地上はそうでもないが、200ー500ftくらいの高度では気流が不安定だった。Citation Xクラスの機体がフラフラしながら着陸するのも頷ける。クロスウィンド付近では雲になりかけの層の中を飛ぶ感じ。ダウンウィンドに入り、1000−1300ftに来たところで気流が安定した。そのままFwy10を目指して飛行、1700ftで飛び続ける。思ったよりも油温は上がらない。2500rpmで巡航し、ダウンタウン横から南下してコンプトン空港を目指す。この後は誕生日BBQをやるので、あまり時間がない。すぐにコンプトン空港に着陸して帰ることに。サッカースタジアムの上空で旋回降下、Rwy25Lのダウンウィンドに向う。1000ftまで高度を落とし、アナウンスをしようとすると、ヘリコプターと地上との会話が邪魔をする。ヘリパイは女性で、それとうれしそうに話すどこかの空港の男性。迷惑千万だった。途中でPTTを押して敢えて会話を遮り、さらにこちらのポジションリポートをした。マナーのなっていない連中だ。
コンプトンでの着陸は、ストールホーンを鳴らしての接地を目指した。ただ、なかなかそうはいかず、平凡な着陸となった。この機体でストールホーンを鳴らして着陸するには、ノーフラップなら比較的容易。何故だかフルフラップだと難しい。着陸後はそのままタクシーバック、Rwy25Lから離陸をし、left downwindで東へ、そして1700ftの高度で北上開始。よい感じでスピードに乗り、油温も上がらず、2550rpmで巡航してみた。すると1800ftまで高度があがってしまった。気温が下がったのが、機体の調子がいい。ダウンタウン横で西へ飛び、ATISを取得。ハリウッドボウルの上空を飛ぶなとプチTFRが出ていた。コンサートがあるようだった。すぐにサンタモニカ管制塔にコンタクト、identと言われ、straight inの指示。ここからは急いで帰る為、2550rpmで巡航降下を維持。1超ショートファイナルまで巡航降下を維持していたので、もう1機空港に進入してきたCirrusに360をするように指示し、こちらを先行させてくれた。CirrusよりもGrumman AA1の方が速いなんて嬉しい。まあ向こうはアプローチスピード、こちらは重力を使い巡航速度以上でアプローチしているわけだが。Fwy405を越えスリップで減速、そしてフルフラップで80ktまで落としてからはチェックリスト通りの普通の着陸。
0.8時間の短いフライトだったが、誕生日のフライトはいつも特別だ。