LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:バースデーフライト

2014-08-27 | Flight Log (機長)

誕生日、飛ばない訳にはいかない。0.1時間でもいいので、誕生日に飛んだということをログブックに記載したい。サンタモニカ空港に到着、愛機のもとへ。隣のPiper Lanceのオーナーが来ていた。ちょうど帰ってきたようだ。おそらくサンタバーバラへ行ってたのだろう。彼のいつものコースだ。こちらは機体キャノピーを開け、まず最初に新しく届いたFAA Registrationと今迄のRegistrationを入れ替えた。これで2017年11月まで更新不要。

エンジン一発始動。気温は25度くらい、露点温度は相変わらず高めで17度。低い雲が入ってきそうな雰囲気。この気温だとランナップエリアでのエンジン暖気は一瞬で終わる。ランナップの後に離陸。ちなみに、前から問題になっている右ブレーキが酷い。ブレーキオイルを足さないといけないのは分っているが、Annual Inspectionまで粘ってしまいここまで来た。着陸にはほとんどブレーキを使わないので問題ないが、タクシーはちょっと辛い。

離陸待ちをしていると、Cessna Citation Xがフラフラしながら着陸してきた。かなり風があるように見えた。その後すぐにLine up and waitとなる。Citationがタクシーアウトしたら、cleared for take offとなった。wake turbulenceを嫌って早めに高度を稼ぐ、70ktくらいのピッチアップ。そしてleft downwind departureでFwy10を目指す。地上はそうでもないが、200ー500ftくらいの高度では気流が不安定だった。Citation Xクラスの機体がフラフラしながら着陸するのも頷ける。クロスウィンド付近では雲になりかけの層の中を飛ぶ感じ。ダウンウィンドに入り、1000−1300ftに来たところで気流が安定した。そのままFwy10を目指して飛行、1700ftで飛び続ける。思ったよりも油温は上がらない。2500rpmで巡航し、ダウンタウン横から南下してコンプトン空港を目指す。この後は誕生日BBQをやるので、あまり時間がない。すぐにコンプトン空港に着陸して帰ることに。サッカースタジアムの上空で旋回降下、Rwy25Lのダウンウィンドに向う。1000ftまで高度を落とし、アナウンスをしようとすると、ヘリコプターと地上との会話が邪魔をする。ヘリパイは女性で、それとうれしそうに話すどこかの空港の男性。迷惑千万だった。途中でPTTを押して敢えて会話を遮り、さらにこちらのポジションリポートをした。マナーのなっていない連中だ。

コンプトンでの着陸は、ストールホーンを鳴らしての接地を目指した。ただ、なかなかそうはいかず、平凡な着陸となった。この機体でストールホーンを鳴らして着陸するには、ノーフラップなら比較的容易。何故だかフルフラップだと難しい。着陸後はそのままタクシーバック、Rwy25Lから離陸をし、left downwindで東へ、そして1700ftの高度で北上開始。よい感じでスピードに乗り、油温も上がらず、2550rpmで巡航してみた。すると1800ftまで高度があがってしまった。気温が下がったのが、機体の調子がいい。ダウンタウン横で西へ飛び、ATISを取得。ハリウッドボウルの上空を飛ぶなとプチTFRが出ていた。コンサートがあるようだった。すぐにサンタモニカ管制塔にコンタクト、identと言われ、straight inの指示。ここからは急いで帰る為、2550rpmで巡航降下を維持。1超ショートファイナルまで巡航降下を維持していたので、もう1機空港に進入してきたCirrusに360をするように指示し、こちらを先行させてくれた。CirrusよりもGrumman AA1の方が速いなんて嬉しい。まあ向こうはアプローチスピード、こちらは重力を使い巡航速度以上でアプローチしているわけだが。Fwy405を越えスリップで減速、そしてフルフラップで80ktまで落としてからはチェックリスト通りの普通の着陸。

0.8時間の短いフライトだったが、誕生日のフライトはいつも特別だ。


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