LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:旋回すら躊躇うほどの乱気流

2014-12-21 | Flight Log (機長)

車に向って歩いていると、ちょっと強い風。しかも、風向が真南からに思えた。上空はどんな感じなんだろう?と思い、軽いナイトフライトすることに。空港に到着、ATISを取るとwind 150 at 10kt。そしてLow Level Windshearのレポートが出ていたが、とりあえず飛ぶことにした。

ランナップの後に離陸、そしてアップウィンド400ftくりあからクロスウィンドに上がったところで結構激しいTurbulenceを感じた。なるほどlow level wind shear警報が出るわけだ。そのままダウンウィンドを飛行。1200から1500ftでは揺れの激しさが増す。帰ろうかな?と思ったほど。Wind correctionを20度くらいとらないとまっすぐ飛ばす、完全にSanta Monica Mountainからのterrain induced turbulenceだ。しかも地上と1000ft以上上空の風向は真逆。wind shearが出る条件が揃っている。

出力を2300rpmくらいまで下げないと危ないほどの揺れで、ASIの針は上に下にと10ktくらいの幅で動く。ちょっと高度を上げてみようと思い、2000ftまで上がる。あまり変わらない。普段より高めの高度だが、そのまま大回り気味でClass B Airspaceの下をくぐってコンプトン空港の方角を目指す。ここでも終始揺れていたが、大分マシになった。そしてロングビーチ空港とトーランス空港Class D Airspaceを避けるように上昇開始。低めの気温もあってすぐに4500ftまで順調に上がってきた。3000ft以上では揺れがない。そのままSpecial flight ruleでLAXを越え、そしてサンタモニカ空港管制塔にコンタクト。すると、Left traffic Rwy21となった。ダウンウィンドまでフルフォワードスリップで降下し、1800ftくらいでダウンウィンドにはいった。2000ftくらいから明らかな揺れがあり、そして1400ftのトラフィックパターンに入ってからは酷いゆれ。けっこう飛び慣れていると思うが、そんな自分が怖いほどの揺れ。ベースターンでは10度のバンクを付けるのがやっとで、ファイナルはオーバーシュートしてしまった。なんとか軌道修正し、short final 400ftくらいで揺れがとまった。かなりナーバスノットが入り速めのアプローチ。3000ftくらい使っての着陸になった。自分の後にGulfstream G IVが来たが、揺れながらのファイナル。あと、その後に続いたセスナ172も10−15ktくらいオーバースピードで入ってきたから、かなり揺れたのだろう。

シングルエンジンでナイトフライトというのだけでちょっとしたリスク要素があるのに、Low level wind shearがレポートされてる時に飛ぶもんじゃないなと思った。目的地があるわけじゃなし、楽しんで飛んでいるのに、無理する必要はどこにもない。


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