LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:コヨーテ

2013-03-26 | Flight Log (機長)

いつものようにサンタモニカ空港に到着すると、衝撃的な光景が目に入ってきた。キャノピーカバーがびりびり破れていた。いたずら?と思ったが、カッターで斬りつけたような跡もなく、劣化して風で捲れ上がって切れてしまったようだ。あまりに直線的に割けていたので驚いた。さすが最初から質が悪かったカバーだけある。新しいの買わないと。

オイルは満タン、燃料も7割。そのまま飛ぶことにした。エンジン始動、ランナップへ向う。ランナップエリアではセスナ152の訓練機と思われる機体が入ってきた。雰囲気的にStudent Soloだ。真剣なまなざしでランナップしている。横目に眺めていると、セスナ152もなかなか味がある機体だなと思った。多くの自家用パイロットを育ててきた名機だ。

ランナップの後に離陸。King Air 90が下りてきていたのでちょっと待たされたが、着陸と当時にline up and waitとなる。そしてcleared for take off、離陸滑走開始、早めにローテーションしてショートフィールドのように離陸することでWake turbulenceを避ける飛び方。King Air 90くらいの大きさならそこまで気を使うことはないのだが。いつものように海上まで飛び、そして右旋回。Class B Airspace境界ぎりぎりだ。そのまま上昇を続け、そして180度反転してSpecial Flight Rule 3500ftでLAXを越えた。ここからトーランス空港に下りることにした。まるで定期便。アランドラパークの西2マイル3000ftくらいでトーランス空港管制塔を呼ぶ、Right traffic Rwy29R report downwind northとのこと。先行するセスナに続いてNo2でパターンに入る。せっかくなのでノーフラップでの着陸を動画撮影することにした。iPhoneをキャノピーから出し撮影開始。速度は80ktを維持し、ファイナルで75kt程度。ラウンドアウトの後にちょっと接地が早く、ノーズアップを意識して一度メインギアが宙に浮いた。ただ、すぐにリカバーし、ノーズを上げたままTaxi way Cまで進んで左ターンしながらノーズギアを接地された。

タクシー中、Taxi way Aの横の草むらに2匹のコヨーテがいた。トーランス空港の住人だ。ここ数年完全に住み着いている。こういう光景が見れるのも長閑でいい。この日はタクシーするこの機体に歩調を合わせるように、草むらを歩いて着いて来た。凄く可愛いのだが、飛行機や人間に慣れすぎるのも危険が多いなと思う。ちょっと心配になった。そのまま給油スポットへ。既に薄暗いなか、10gal弱給油した。

そのままサンタモニカ空港に帰還することに。夕暮の空が綺麗だった。Right downwind departureで離陸、コンプトン空港横を1700ftで抜けて北上するいつものコース。ダウンタウン横を抜け、そのままFwy10に沿って進む。そしてサンタモニカ空港まで7マイル東の地点で管制塔を呼ぶ。modified straight in over fwy10との指示。そしてNo2 following King Air, 3 oclockとのこと。早速そのKing Air発見、そしてフルフラップでIAS60ktまで減速、フルフラップでスローフライトとなる。やっと距離を取れたところで70ktまで出し、フルフラップランディングとなった。

コヨーテが住む都会のオアシスのようなトーランス空港に比べ、全然緑が無いサンタモニカ空港。空港としてはトーランスの方が”味”がある。


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