LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:セネカを駆ってカリフォルニアシティーまでひとっ飛び 第一話

2009-12-29 | Flight Log (機長)

クリスマスの休日も終え、2009年も残す所僅か。この日はパイロット仲間のKobaさんとセネカIIで飛ぶことになった。丁度この日はサンタモニカ空港に置いてあったセネカIIを昼頃にトーランス空港に戻し、トーランス空港にあったグラマンAA1をサンタモニカ空港に持ってくることになっていた。それまでに多少時間があり、せっかくなのでセネカIIの速度を活かし、クロカンフライトに出かけることになった。

まずはKobaさんを迎えにいくべくサンタモニカ空港からトーランス空港までのショートレグを飛ぶことに。セネカに乗り込みチェックリストに沿ってエンジンスタート。この機体にも大分慣れてきたが、一昨日同様にエンジンの始動が悪い。気温が低い冬の朝はどうしてもプラグがかぶってしまう。正直、ガソリンが多すぎなのか、少なすぎなのか分らない。完全にかぶってしまっているが、かと行ってガソリンが少ないとクランクした時に点火する回数が少ない。なんかいも粘り、左エンジンが始動できた。この日は右エンジン始動に手こずり、左エンジンだけ回ったまま時間が過ぎる。左に遅れること5分程、やっと右エンジンも始動。

ランナップエリアに向かいしばし暖気。エンジンがかかっただけでかなり満足してしまったほど。そしてRwy21からRigth turn at shore lineで離陸した。110kt IASくらいでぐんぐん上昇、パシフィックパリセードの上空で旋回して3500ftでレベルオフ、VFR Special Flight Ruleでロサンゼルス国際空港を越えた。そしてそのままトーランス空港のトラフィックパターンまで降下していった。この短いレグだと、エンルートでレベルオフした瞬間からスロットルを戻す操作が始まる。先の先を考え、エンジンを労り、5ー10分先の減速を考えながら操縦する。飛行機を綺麗に飛ばしたい!と常々考えている私としては、飛行機を労る飛ばし方も綺麗な飛ばし方の一つ。

トーランス空港のClass D Airspaceに入るとすぐにCleared to Landをもらった。この日は初となるフルフラップを使ってみた。今までは2段目までしか出していなかったフラップだが、これがノーズダウンの調子も良く自分には合っている感じがする。ただ、やはりドラッグが大きく、スロットルを戻し気味にすると接地のショックが大きくなるかもしれない。この日はスロットル調整が上手く行き、フルフラップでもなかなかの接地が決まった。

無事にFuel Pitまでタクシーした。ここでKobaさん登場、給油後は左エンジンのオイルを足して、クロカンフライトに備えた。目的地はどこかいいかと相談したが、久々に私のグライダー師匠たちが居るカリフォルニアシティー空港(California City Airport / L71)に行きたいと思い、Kobaさんに提案。早速セネカに乗り込み砂漠の中の空港、カリフォルニアシティーに向かうことにした。続きは第二話で


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