サンタモニカ空港に向かい、Bill's Air Serviceに立ち寄った。修理の内容について細かい説明を受けたかったのと、その後の機体の調子(特にフライト中の)を伝えるのが目的。今まで”癖”として受け入れていた様々な項目が、キャブレターのフロートのちょっとした故障で全て説明がつき、修理後にそれが全て解消した。まったく癖のないエンジンになり、飛ばし易い機体になった。自分がフライトして感じる印象とメカニックが施した修理内容などを対比することで、色々と勉強になることが多い。
空港に来たので軽く空に舞い上がることにした。エンジン一発始動、そのままAmerican Flyersに向って燃料満タン。タクシーバックし、ランナップ、そして離陸。Left downwind departureを選択。後ろにはLeft closed traffic patternを回るマケッティーが続く。高速機なので追いつかれてはしゃくに触る。ちょっと速めの85ktでの上昇を続けた。こちらがクロスウィンドを回る頃にはマケッティーも離陸許可がおり、明らかに高速でこちらに迫ってくる。向うはトラフィックパターン高度まで易々昇れるので、かなりピッチを下げ気味でこちらを追いかけて来ているように見えた。こちらは1800ftでレベルオフする予定だったが、1400ftのパターン高度に来たところでピッチダウン!、2600rpmの回転数上限で逃げるが、エンジンが調子良くなったとは言え低速機グラマン、厳しいものがある。ただ、マケッティーはダウンウィンドでギアダウン、減速。それ以上距離をつめられることはなかった。
そのままFwy10の上空を飛行、そしてダウンタウン横を通過、いつものコースでコンプトン空港の横を抜け、トーランス空港の上空を3500ftで抜ける。そのままプラクティスエリアの上空に出て、3500ftでの全開フライトをしてエンジンの調子を試す。そのまま4500ftに上がり、2550rpmでの巡航を開始。IAS92-4kt出ており、TASは計算上105ktくらい。Grouns Speedと風向きから計算してもそれくらいは出ている。そのまま海岸線を飛行、トパンガを越え、マリブ手前で降下旋回、2000ftで東へ戻るように飛ぶ。パシフィックパリセイズで1900ftの高度、ここでサンタモニカ管制塔を呼ぶ。Right trafficとのこと。そしてダウンウィンドに入るとすぐにcleared to landとなった。かなり短めのパターンを回り、フルフラップで着陸。スロットルを抜いた時に一瞬エンジンが咳き込む感じもないし、グライド中のアイドリングの安定性は素晴らしい。以前が悪かったといえばそれまでだが。
SMO-SMOの単純なフライト。1.4時間だったが、修理内容について話し合った後にエンジンの調子の良さを実際のフライトで体感できたのがよかった。