先日愛機グラマンのオイル交換をBill's Air Serviceにお願いした。即日に交換してくれたので、この日のフライトは新しいオイルで飛べる。気温は19度、1000ftくらいに雲が点々。1400ft Fewという天気。最近のお決まりのパターン、雲を探してVFRで飛び回り、帰路で効率良く雲に入って遊ぶというもの。Left downwind departureでサンタモニカ空港Rwy21を離陸。かなりHead windが強いので、順調に上昇する。1500ftくらいでレベルオフ、Fwy10の上を飛ぶ。Temperature inversionを起しているのか、2000ftくらいから上がVisibilityが良く、その下は10マイル以下でHazy。1500ftくらいはガタガタゆれるが、雲とのクリアランスを取る為に我慢のフライト。雲は海岸線に広がり、内陸はScattered程度の層が広がる。これは定期便のようにトーランス空港からサンタモニカ空港までのTower Enroute IFRを飛ぶかと決めた。
そのままロサンゼルス国際空港のClass B Airspaceの下を潜ってコンプトン空港の横をかすめ、トーランス空港に向う。Good year blimp fieldから管制塔にコンタクト、Fwy110 South Boundに沿って飛べと管制官。そしてセスナ172に続いて2番手で着陸。このセスナが強烈に遅く、Taxi way Cから出るのも遅ければ、そこからタクシーアウトするのも遅い。訓練中の外来機だと思うが、最悪だった。お互いゆずり合うべきなので、多少の遅さではイライラしないようにしているが、着陸してからHigh speed taxi outを延々占拠し、グランドにコンタクトするまで2、3分もかかるのは止めて欲しい。私だけじゃなく、グランドコントロールにも顰蹙をかっていた。
トーランス空港の西の空には雲があり、IFRならActual IMCがゲットできること間違いなし。サンタモニカにも低い雲が入っている可能性があり、上手くいけばApproachも雲の中かもしれない。グランドにコンタクトしてTower Enroute Controle IFR Clearanceをリクエスト。定期便のように頻繁に飛ぶこのコース、クリアランスは暗記している:
Cleared to SMO; RH, LAX170, LIMBO, V64, SMO125, SMO, SMO059, ELMOO, Direct; 3000/4000ft 10min; Departure 134.9; Squawk 474x
すぐに離陸許可がおりた。トーランス空港管制塔からはトップとボトムをSocal Departureに伝えてくれと言われた。1400ftくらいで雲に入り、そして2000ftくらいで抜け出た。一瞬だったけど、気持ち良い瞬間を味わえた。そこから030にターン、雲の上ギリギリでの旋回は楽しい。しばらくしてDirect SMO VOR、およそ305のHeadingで飛ぶ。そしてLAXの上空からHeading 030となり、ダウンタウンへ向う。ここからは全く雲がない空を飛ぶ。Socal Approach 128.5にハンドオフする時にはSMO ATIS Papaを伝え、すぐにSocal Approach 135.05にハンドオフ。ここで310へと左ターン、3000ftへの降下指示とほぼ同時にheading 240, maitain 3000, cleared for approachとなった。Scattered程度の雲が1500−2000ftに出ていたが、サンタモニカ空港はなんとなく確認できた。ホーム空港だから確認できるというレベルで、実際にはあと2、3マイル進まないと見え難かったと思う。一応Airport insightと伝えたので、cleared for visual approach, continueとなった。あとは雲の間をクネクネと飛び、センチュリーシティーの横を通過した時にCleared to landとなった。Wind Sockを見るとRight crosswind、ATISではGust 15kt。これはShort field landingで遊べる!と思い、フルフラップ、ラウンドアウトの時には70ktくらい。クロスウィンドでフルフラップは賢明じゃないという人もいるし、エアスピードを落としすぎるのは良くないと言われるかもしれない。でも、Slipで降ろすならまだしも、Crabbingで降ろすならそんなにエアスピードを足さなくてもいいんじゃないの?と思う。ラウンドアウトと同時に左ラダーを蹴り、Right wind-lowとした所でリフトが綺麗に落ち、右メインギアから接地、納得の着陸。減速距離も最小限で、B3からタクシーアウトという完璧な着陸だった。
アプローチでは雲に入れなかったが、最後の最後に面白い着陸ができたのでよかった。
冷静で的確な性格をお持ちであろう管理人様が、ふとした時にみせる緊張感や焦り。。
大変興味深く読ませていただいております。
飛行機の操縦については何も解りませんが、このブログを通じて理解できたら楽しいなと思っております。
最初の記事から通しで読んでもらっているというのは嬉しい限りです。 私自身、斜め読みですが、昔から今までの経過を振り返る時があります。 少しずつですが飛行機乗りとして成長していっていると思いますので、このブログは自分自身の成長記録のようなものです。