LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

クロカンフライトにSafety Pilotとして同乗

2009-11-15 | Flight Log (同乗飛行)

先の日記にも書いた通り、自分の機体を機長として飛ばして朝のサンタモニカの空を30分ほど軽く楽しんだあと帰還。その足でA先生が機長として飛ばすセスナ172の右席(副操縦士席)にSafety Pilotとして乗る事になった。まさに飛びまくり、空三昧の日となる。

この日の目的地はレッドランド空港(Redlands Airport / REI)。 機体はセスナ172M、右席から見ていても、エンジンはなかなか調子良いようだ。A先生の操縦でサンタモニカ空港のRwy21から離陸、Right 270 at Shore-lineで高度を稼ぎ、Special Flight Ruleでロサンゼルス国際空港の上空を越える。サンタモニカビーチの海岸線上を飛んでいる時、5000ftくらい上空にカンタス航空のAirbus A380が通過してくのが見えた。思わず撮影。高度差が大きいのでTraffic Advisoryも亡かったが、進路としては完全にこちらと交差していた。やはりA380では大きくて目立つ。

ロサンゼルス国際空港を越えてからはロングビーチ空港の方向に進路を取り、3500ftのままで巡航した。ロングビーチ空港を越えてから5500ftまで上昇、Socal Approach 127.2につなぎながらのフライトとなった。実はこの飛び方が一番楽で、Socal Approachの管制官にも余計な仕事をさせないスマートな方法だと思っている。この辺りの空域はロングビーチ空港とシールビーチ空港(基地)付近まで5000ftを下限とするLAX Class B Airspaceが被っており、早々に5500ftに向けて上昇を開始すると、管制官も”どうやってClass Bを避けるつもりか?”と必ずききたくなる。このやり取りはパイロットにも忙しい管制官にも無意味でストレスになるので、最初から3500ftで巡航、上昇する気配を見せず、ロングビーチ空港上空くらいから北北東くらいの進路を取り上昇を開始するのが正解。

順調にフライトが続き、5500ftまま飛び続けてリバーサイド空港上空を通過。サンバラディーノ空港の3マイルくらい南西に来て、”Contact SBD Tower” Socal Approachから言われた。

ここからSquawk VFRとなった。はっきり言って迷惑極まりないサンバラディーノ空港のClass Dだが、個人的にもサンバラディーノ空港管制塔には不愉快な印象を持っており、進入許可などいちいち取る気にもならない。ここは極めて合法的ながら効果的な作戦を取り、トランスポンダーオフ!とした。LAXから30nm以上離れており、Mode C Transponderを作動させる必要もなく、Class E Airspaceではトランスポンダー自体を作動させる義理もない。サンバラディーノのAirspaceをバーストするつもりはなかったが、ここは機影をレーダーから消し、サンバラディーノ空港管制塔を完全無視し、目的地レッドランド空港に向けて降下開始した。

レッドランド空港 Rwy26にはRight Trafficで入り、そのまま着陸することに。ここでセスナ172が一機hold shortで離陸待ち。ずいぶん行儀がいいなと思っていたら、なんとRiter Aviationの訓練機/レンタル機、N3483Eだった。おそらくチェックライドだったのだろう、行儀が良いはずだ。 レッドランド空港に着陸してクロカンフライトを達成。そのまますぐにタクシーバックしてRwy26から離陸、Right 270 Departureで上昇し、3200ft以上になった所でサンバラディーノ空港の上空を再び越えるように飛んだ。もちろん管制塔にはコンタクトせず。

この日はこのままエルモンテ空港(El Monte Airport / EMT)に向かうことにした。オンタリオ空港のClass C Airspaceの北を飛ぶようにリアルト空港、ケーブル空港とノンタワー空港の北側をかすめ、ケーブル空港の上空6500ftくらいでSocal Approach 125.5を呼んだ。ここからエルモンテ空港まではTraffic Advisoryを受けながら飛ぶことになった。いつもの事だが空港が見つけ難く(EMTは本当に目視で確認しにくい)、かなりの降下角度で下りることに。この日はRwy01を使っており、Right Traffic Rwy01で進入、A先生の操縦のまま難無く着陸となった。

ここでTransient Parkingに駐機、少しカフェで休むことにした。面白かったのが、なんとセスナ150(66G)に乗ってKさんがほぼ同じタイミングで空港に登場したこと。ここに来る前に他の空港の何カ所に着陸してきたらしい。しばらくカフェで歓談し、お互い帰還。それにしても、フラっと立ち寄った空港で日本人の空仲間に会うとは、お互い飛びまくっている証拠だなと思った。 いよいよエルモンテ空港からサンタモニカ空港に帰ることになったが、ここはSMO VOR-A Approachを打とうとうことになった。A先生は目隠しフードを装着しての飛行。VOR-Aのブリーフィングをし、Rwy19(この時はすでにRwy変更)から離陸となった。

A先生操縦でタクシー/離陸していくセスナ172
http://www.youtube.com/watch?v=1nR8rjexMPU


Right crosswind departureで離陸、パサデナのローズボールを目指して飛ぶ。 ローズボール上空で4000ftを維持して旋回、Socal 135.05を呼び、Practice approach SMO Rwy21 VOR-A in VFR condition!とリクエストした。操縦はA先生担当、この時から無線担当は私となった。IFRの機体が少なかったのか、すぐにアプロローチ開始、順調にステップダウンし、高度を下げて行く。インチキなしの、本当にフードをかぶったアプローチの練習だった。CULVE Intersectionから1マイルくらい西に進み、700ft 1.5mile finalでA先生は目隠しを取った。空港はほぼ目の前にあり、ファイナルの軌道を修正して無事にRwy21着陸。Missed Approach Pointまでフードを取らず、なかなか気持ち良い感じでアプローチが決まった。

VFRのフライトでも、最後にInstrument Approachで下りてくると気持ちが引き締まってよい。こういうリズムのフライトは楽しいなと再確認した。



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