引っ越しなど相まって、毎月の駐機料請求が届かずにいた。最近やっと新しい住所にまとまって請求書が届いたので、駐機料支払いの為に空港を訪れた。せっかくなので、そのまま飛ぶ事に。比較的強い風が吹いていた為か、あまり飛ぶ機体がいない。
ランナップの後に離陸。ちょうど着陸してきたKing Airですらフラフラしているほどの風。Light sports、あとCirrusがWindshearをレポートしていたらしい。管制塔がそのKing Airに対して、low level windshear alertを出していた。いっしゅんどうしようか考えたが、Light Sportsが飛べる程度なので大丈夫と判断。空に上がることに。
Rwy21から離陸許可をもらおうとすると、Low level windshearと管制官からレポートあり。Rrogerと返答してRwy21から離陸。ここでRolling take offをしたのが間違いだった。風はほぼ右からの真横、風向は280-300、風速は15ktくらいあるだろうか。右側から垂直尾翼を押され、フルレフトラダーでもなかなかノーズが左を向かない。結果的になかなかセンターラインに乗らない。やっとセンターラインに乗せた瞬間に、離陸。その後もフラフラとする凄い揺れ。高度100−300ftくらいの気流の乱れが酷い。久々に怖!と思うほどの揺れだった。普段ならSMO VOR上で左ターンだが、そのまま風に流されてペンマーゴルフ場の上に来てしまった。Lincoln Blvdの上空で左旋回し、ぐんぐん流されながらVenice Blvd上空でダウンウィンドを作る。ここで追い風となり、なおかつ気流の乱れもなくなった。1000ft以下の高度で気流がめちゃくちゃなようだ。
その後、左後方からの追い風となり、さらに右へ旋回しながらFwy10にそって飛ぶと、完全な追い風となった。気温29度、IAS90kt台なのにGS125ktまで出ていた。計算上は30ktくらいの風速。1700ftの高度にしては凄い風だ。そのままダウンタウンの横を飛び、LAX Class Bの下を抜けるようにして飛ぶと、ハリウッドの山から来る気流の乱れで酷い揺れを体験。トーランス空港のATISを取ってもGust25ktなんていっている。今日のロサンゼルスは低めの高度が荒れている。
突然襲ってくる揺れの中を飛んでもつまらないので、さっさと帰ることにした。すぐに反転し、もと来たコースを逆戻り。旋回中、LAXに降りる機体とすれ違った。かなり近かった。今度は機体が前に進まない。すごい向かい風だ。そして空港まで7マイルの地点で管制塔を呼ぶと、また先ほどのWindshear advisoryをくれた。Cirrus1機、ヘリも1機はいってきていたが、彼等にもWindshear advisoryが伝えられた。Over Fwy10 Rwy21 straight inと管制官。普段ならRwy numberまで真っすぐ飛んで滑走路上で旋回して着陸するが、今日はちゃんと短いながらファイナルを作った。高度が500ftを切ったくらいで機体がガタガタ揺れはじめ、400ftくらいで凄い右からの横風。地上は270−280at15-17kt Gust 23-25ktの幅でwind checkの情報が変わる。400ftから300ftでは8ー10ktくらいのWindshearがある。機体が右を向いたと同時にがつん!とエアスピードを失った。進入は85ktとしていたが、正解だった。フラップは出さず、クラビングでwind correctionし、滑走路上で左ラダー右エルロンのクロスコントロール、そして右メインギアから設置した。これだけの横風だとフレアで伸びることはない。あと、地上に来ると気流の乱れも酷くない。やはり300−400ftで風向が変わる層があるようだ。
すぐに管制塔に”400ftで10kt失った。”と伝えた。風が強いだけなら何とななるが、ここまで低高度で風向が変わると危険だと思った。