LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ラジオが本当にやばい

2015-11-26 | Flight Log (機長)

Thanksgivingの休日の朝、軽く飛ぶことにし。飛んで、コーヒ~買って、家に帰るというパターン。サンタモニカ空港に到着。テールが10cmくらい海に向かって動いていた。強風に煽られたのだろう。Off shoreの風が吹いたようだ。普段はOn shoreの風が吹くので、それ用にチョークを配置している。

プリフライトを行い、エンジン始動。前回のラジオの問題もあり、トランシーバーにheadsetがつなげるようコネクターをつけた。エンジンは一発始動、ランナップエリアへ。ラジオの調子はいい、グランドでの話だが。気温は16度、露点温度は4度だったと思う。意外にも雲が多い。ランナップを終え、Rwy21から離陸する。Wind 090 at 5、変な風が吹く。Rwy3の方がいい天気だが、使用するRwyは21だ。北側のTaxi way AではPilatus PC12が離陸待ち、IFRリリースを待っていたが、それ以外にトラフィックなし。空港は静かだった。こんな日のこの時間に飛ぶ人など少ないだろう。

Rwy21から離陸すると、すぐにPC12のIFR Releaseとなった。これは迷惑をかけちゃいけないと思い、すぐにピッチを下げて90ktくらいまで加速した。何よりボコボコと揺れがひどい。海岸線に出てすぐにFrequency changeとなる。90-100ktくらいまで加速したのが良かったのか、PC12に進路を譲るべく右ターンしろという指示はこなかった。

そのまま海岸線を飛び、2500ftくらいまで上昇。このあたりの高度はちょっと北西の風で、サンタモニカマウンテンから来る乱気流がすごい。こんな中飛んでいられないという揺れで、すぐに反転してSpecial flight ruleへ向かった。Scattered 4400ftの雲が点々としていたが、3500ftのSpecial flight ruleを飛んでいると、とんでもない上昇気流、下降気流の繰り返し。LAXの上空では、500-700fpm程度の上昇気流で雲に向かって吸い上げられていった。かなりのピッチダウンしないと高度を維持できないほどで、2400rpmの出力設定でIAS 120ktくらい出たほど。そのままパロスバーデスの海に出て、Practice areaの周波数でラジオチェックをしてみる。しかし、こんな時に飛んでいる機体はなし。しかたないので帰ることにした。

Special flight rule North-East boundは雲で塞がれているので、コンプトン空港の横から1800ftに降下して北上するいつもの飛び方。そのままぐんぐん北上し、ドジャーススタジアム近くからハリウッドサインまで抜けるように飛んだ。ここで1機セスナ172を発見。ハリウッドサインの直近を飛んでいた。そして進路をサンタモニカ空港に向けた。すぐにサンタモニカ空港管制塔120.1に合わせると、そのセスナはサンタモニカビーチの桟橋までのトランジションをリクエストしていた。そのセスナに続くように、こちらも西向きに進路をとる。気温が低く、2550rpmで飛んでいると、IAS 109ktは出ていた。気持ちがいい。

こちらはサンタモニカRwy21に着陸のリクエスト。ところが、Your radio is extremely muffled,,,と前回と同じクレーム。これはまずい。Class D Airspace境界まで近づく、ゆっくり話し、なんとか要求が伝わった。No1 Trafficは北から進入してくるKing Air、Right baseエントリー。こちらの後ろにはNo 3のコマンダーがいるらしい。その間でなんとかNo2で降りようとしたが、King Airが遅く、コマンダーが速い。ただ、こちらと面倒なラジオ交信をしたくないようで、その高速機2機の間を飛ばされたままとなった。King Airに合わせて減速したが、short finalで管制官から指示。 This does not work, right turn join the right down wind, re-sequence follow the Commanderとのこと。送信は問題あるようだが、受信は極めて良好。Roger, No2 following the Commander, turning back to the North downwindと私。さっそくフラップを戻してスロットルを全開、ダウンウィンドに戻る。すると、コマンダーが見えてきた。 Base your descretionと管制官。すぐにベースターンし、コマンダーに続いて着陸。左真横からのクロスウィンドなので、本来ならもっと短い着陸距離で下ろせたが、オーバースピード気味で2500ftくらい使った着陸になった。着陸後、Thank you for your helpと管制官、Sorry for the radioと私。

ラジオがやばい。今コリンズ251を使っているが、昔の250に戻してみようかと思う。ボナンザに目をむけているうちに、グラマンが機嫌を崩したようだ。


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