LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:巡航性能を試すクロカン

2015-11-07 | Flight Log (機長)

夕暮れ時、サンタモニカ空港に立ち寄った。オイルを確認すると、なんと4クオーツを切っていた。先日4時間一気に飛んだだけある。すぐに2クオーツ足した。燃料も少な目で、きっちり満タンにすることにした。そのままタクシーバック、ランナップしてから離陸。

プロペラオーバーホールの効果を体感するため、できれば高い高度まで上がって巡航性能を試してみたいと思った。気温19度、露点温度2度、理想的だ。巡航性能を試すにはクロカンしかない。ここは久しぶりにレッドランズ空港まで飛ぶことにした。Right turn at shore lineで離陸。すでに慣れてしまっているのか、プロペラオーバーホールの感動が薄れている。まさに人間が人間たる気質。そのまま海岸線を飛んでいると、1機TBMが2900ftから降下してサンタモニカに進入してきていた。すぐにTraffic Alertが出た。このクラスのターボプロップだとVFRで侵入してくるが、高速機なので気を使う。すると、高速で飛ぶ低翼機を発見、TBMだ。すぐにtraffic insightと告げると、maintain visual, frequency changeとなる。

そのあとは延々と上昇しながら進路を西から北東へ。北風が強く、東北東くらいの進路でBurbank Class C Airspaceの上を越えた。Socal 134.2をモニタリングしながらのフライトだった。7500ftくらいまできて、ちょっと上昇がダルくなってきた。あまりゆっくり上昇して巡航性能を試す時間が短くなっても嫌なので、ここは7500ftを維持することに。2500rpmを維持すべくスロットルを調整。そして巡航速度が安定してきたから、さらに少しずつスロットルを開けていくと、フルスロットルまで来た。外気温7度でIAS97kt、GS108ktでの巡航だった。POHによると、計算上は77%出力らしい。まさにこの機体の性能を出し切っての巡航となった。GS110kt弱出ていると、レッドランズ空港までもさほど遠くない。

しばらくすると、Garmin GPSがナイトモードに切り替わった。空は黄昏ていた。そのままサンバラディーノ空港Class D Airspaceの上を飛び、レッドランズRwy26にRight trafficで侵入、久々に下り坂Rwyに着陸した。ここではタクシーバックするのみで、再び離陸し、もと来た道を逆戻り。帰還する高度は6500ft。ここでも徐々にスロットルを開き、最終的に2550-2570rpmくらいでおちついた。IAS98-99kt!、GS110ktくらいだったと思う。80%を超える出力で、このまま巡航し続けるのはどうかと思ったが、計器に目を配り、燃料調整などをしていると、あっという間に降下開始地点に来た。エルモンテ空港の東からパザデナを抜けてグリフィス天文台まで高度を4500ft落とす。もちろん、ただ降下するのじゃなくて、ぐんぐんと加速させる。

GPS-A Approachのコース取りでサンタモニカ空港へと向かう。キングエアーに次いでRwy21に着陸することになった。こちらが高度を速度に置換し終えてしまうと、キングエアーとの距離はぐんぐん離れる。それでもおいていかれまいと、2550rpmで気合のアプローチ。空港手前、1マイル弱でスロットルを徐々に戻して減速。エンジンに良くないのはわかっているが、ファイナルギリギリまでかっ飛ばすのは楽しい。久々のNight landingはばっちり決まり、約2時間のクロカンフライトになった。

オーバーホールしたというか、新しいプロペラに取り替えたという感覚が正しい。巡航性能も良く、飛んでいて気持ちがいい。


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