LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:酷暑もすぎ、飛行機遊びをしやすい季節になってきた

2009-09-22 | Flight Log (機長)
休日の午後、軽くローカルフライトをすることにした。サンタモニカ空港に向かい、機体のタイダウンを解き、プリフライトチェック、エンジン始動。下のブラグの汚れが溜まっている感じがするので、エンジンの調子には気をつけないといけない。そろそろプラグ掃除などの整備しないといけない。安全に問題があるほどの不調じゃないが、オーナーなら感じる微妙なエンジンの調子の変化がある。

この日は気温が大分下がっており、ATISでは外気温25度とのこと。飛行機にとっては、特にGrumman AA1には丁度良い天気になってきた。もちろん、もっと寒い方がこの飛行機には丁度良いが。

ランナップを早々に終え、サンタモニカ空港 Rwy21から離陸となった。270 at shore line departure、気温が20度台に下がったことで、上昇力も600fpmを維持できるようになった。そのお陰で270 turnも小さな半径で済む。外気温35度をこえていた頃よりも巡航速度も高くなったようで、IASでも5ktくらいは速い感じがする。やはりAA1という機体は気温30度以上では辛いということがよくわかった。

LAX special flight ruleを越え、すぐにホーソン空港(Hawthorne Airport / HHR)管制塔にコンタクトした。この日はいきなりSquawk codeをもらったので、忙しいのかな?と一瞬思ったが、実は全然忙しくなかった。何故Squawk Codeを振ってきたのが疑問だ。ロングビーチ空港(Long Beach Airport / LGB)などなら比較的あることだが、ホーソン空港では珍しい。

Rwy25、left traffic、すぐにCleared to Landとなり着陸。アプローチから接地まではまあまあだ。しっかりノーズが上がり着陸の感じとしてはいいが、多少なりともふらついた感じがある。エレベーターが敏感なのか、ラウンドアウトした後にすっと5センチほど舞い上がる動きをすることがある。この辺りが嫌だ。

結局3回ストップアンドゴーをやったと思う。どれもそこそこの出来だったが、やはりAA1という機体は癖がある。着陸が難しい!というわけじゃないが、不安定な操縦特性ゆえにショックゼロ!のような綺麗な着陸を決めるのは簡単じゃないと思う。

4回目の離陸はLeft downwind departure、そのままGood year fieldを目指し、トーランス空港の上空に到達する前に北へ旋回、3500ftくらいから北向きに飛行して4500ftの高度を目指す。北向きのLAX Special Flight Ruleでサンタモニカに帰還することにした。

エルセグンドの横に来たくらいで、500ftくらい下をCherokeeと思われる低翼機体が反対向きに飛んでいった。アナウンスなし、高度も微妙、危険な機体だ。Socal ApproachはIFRのトラフィックを裁く時にこんなルートは飛ばせない。Socal N4 RouteというTower Enroute IFR RouteはSanta Monica VOR 125 Radialを飛ぶことになっているが、実際は海岸沿いをRadar Vectorされるのがほとんどだ。何より、本当にIFR Routeを飛んでいる機体なら、Socal ApproachはVFRの機体がいる!とTraffic Alertを出すはずだ。つまり、4000ftの高度を飛んでいたこのCherokeeは、ただの無謀なVFRの機体ということになる。FAAはくだらないランプチェックなどするのじゃなく、こういうパイロットの免許こそ取り上げて欲しいものだ。

Marina Del Rayから降下を開始、サンタモニカ空港の管制塔にコンタクト。Left TrafficでRwy21に着陸となった。右からのクロスウィンドだったが、なんとか80点の着陸が決まったと思う。もっと綺麗な着陸を決めたいところだが。

いつものようにキャノピー全開、コンバーチブルでタクシー。風も心地よく、空も地上も夏の終わりを感じる。






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