LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ロングクロカン パート3(Blythe空港まで砂漠を飛行)

2006-11-20 | Flight Log (機長)
セカンドレグはPalm Springs (PSP)からBlythe (BLH)まで砂漠の中の飛行。離陸はStraight out departureでRunway heading(130)と指示が出たが、目の前には山肌が迫ってくる。後発の旅客機をさばいているのだろうが、こちらもヒヤヒヤする。途中で左へ 10度だけ旋回して山を避けてくれと指示が来たが、それでも山が近くて気持ちのいいもんじゃない。しばらくすると、PSP Departureから"Thank you for your cooperation. Resume on navigation"と言われた。待ってました!とばかりにすぐ左ターン、BLHに向けて進路を取った。山に向って飛ぶのは気持ちよくないし、早く曲げてくれよ!って軽くイライラしていたが、Thank youという管制官のたった一言で雰囲気が変わるもんだと思った。

いよいよPSP TRSAを出るところまできたら、PSP Departureの管制官から"Squawk VFR, good day"と言われてしまった。もう一回Departureを呼び出してTraffic advisoryの周波数を聞こうとしたが、とても割り込めるような状態じゃない忙しさだ。ここのレグはトラフィックが少ないしAdvisoryなしで飛ぼうと いうことになり、そのまま砂漠の中をSquawk VFRのまま飛び続けた。これぞアメリカ、これぞカリフォルニアという大平原が続いた。約1時間弱の飛行、グランドスピードで120ktくらい出ていたと思うが、BLHにやっと到着という感じだ。BLHの10マイル手前からCTAFでAirport adivisoryと呼び出し、燃料が入れられるか聞くと、"until 5pm"と回答あり。BLHのASOSではWind Calmとのこと。Headingが075くらいだったので、そのままRwy08にstraight inすることになった。

給油の為にFBOの方にTaxiしていくと、太めの白人のおじさんが手招きしている。指示されるままにFuel pitに機体を横付けした。あまり愛想の良くないおじさんが無言で給油を開始。20ガロンの給油。 でも燃料代の支払いの時は愛想がよかった。

FBOはいかにも田舎のそれといった感じで、飛行機のワッペンやポスターなどが貼ってあり、さびれた販売機が並ぶ。FBOから外にでると、そこに は飛行機から見た光景と同じ、殺伐とした砂漠が広がっている。FBOの外には記念碑のようなものがあり、そこにはBlythe airportが軍用空港だった事が示されていた。やはりアメリカのAviationの活気は軍に支えられている部分があると思う。

BLHはこの時点で自分が飛行機で到達した最東端となった。つぎのレグは漆黒の闇の中を延々と飛ぶ山岳ナイトクロカンとなるBarstow-Daggett Airportまでの飛行だ。

砂漠の中を飛んでBLHに着陸する動画:
http://www.youtube.com/watch?v=eUnbmYWO2ds

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