F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

最新作「コスモス」

2012年12月21日 20時43分49秒 | ガラス彫刻

お正月まで出店がないので落ち着いて制作をすることにし、まず、「コスモス」を彫ってみました。細かいところは反省点もありますが、まずまずの出来です。素材によって色合いが全く異なるので作りながら最適解を考えるのが面白いところです。まだまだ経験不足ですが作るたびにヒントが湧き、次に生かせる楽しさもあります。

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巡視船「くにがみ」内海造船瀬戸田工場

2012年12月21日 20時31分30秒 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりにフェリーで島から三原に移動しました。内海造船瀬戸田工場で整備・検査中の巡視船がいました。遠いのでいい写真は撮れませんでした。

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サイドナンバーからPL09 「くにがみ」であることが分かりました。今年の4月三菱重工下関造船所で竣工した新鋭の巡視船です。所属は沖縄の中城海上保安部で、担任水域は尖閣諸島とは反対側の東側ですが、おそらく、尖閣諸島近辺で中国の公船と直接対峙しているのでしょう。しばらく生口島で休養してまた、前線で奔走することでしょう。健闘を祈らざるを得ません。

最新鋭のあきづき型護衛艦の建造費は750億円と言われていますが、本船は74億円です。尖閣諸島の状況を踏まえ、予備費で4隻の巡視船の建造が決められたそうです。

単年度予算で見れば、海上自衛隊の1兆1千億円に比べ海上保安庁は1,700億円規模です。国防組織と警察組織と言われますが、昨今の状況はそのような国内向けの論理や法体系では対処できないようになりつつあります。国際貢献を含む安全保障、国境警備、領域保全、海上警察権、捜索救難などをもう一度整理しなおし、実情にもっとも効率的な体制を作る必要があるのではないでしょうか。

以前テレビの討論で大局観を持った元海上幕僚長に対し、元海上保安庁の警備救難監だった方が官僚的なセクショナリズムと内向き思考で論理がかみ合わなかったのを見て、がっくりきました。世界はMaritime Domain Awareness(MDA)[海洋領域認識あるいは海洋察知]に基づく海洋権益の確保に懸命です。中国の動きもその一部とみるとよく理解できます。もうそろそろ日本も確固とした国家意思を顕在化させることが必要ではないでしょうか。国際情勢と国内事情の乖離が許容範囲を越えようとしていると感じます。