水軍祭り第2日は、小早レースです。以前からあることは知っていましたが、昨日、ブルーインパルスの展示飛行後に練習を見ているとあまりにもカッター(短艇)の漕ぎ方に似ているので興味を持ち、見に行きました。
砂浜は各チームの控え所と観客で盛り上がっていました。
「小早」とは戦国時代から江戸時代にかけて使われた軍用船の1種で、「小型の早船」です。レースで用いられるのは長さが10m強で、漕ぎ手14名、船頭、太鼓打ちの計16名が乗ります。
オール=櫂は十字のようなもち手があります。
カッターとの相違点はカッターは外舷が中央部が海面に近い湾曲型ですが小早は直線です。したがって、漕ぎ手は全員が均等に推進力を受け持つことができます。(カッターは海面に近い人が一番負荷がかかります。)
また櫂座がなく、櫂をロープで固定します。
小学生も一般男子も同じ櫂を使いますので、カッターのようにバランスをとるために鉛を打ち込んで重いオールとは違い、扱いやすいものです。
しかし、櫂にぶら下がるようにして腹筋で起き上がる姿はカッターによく似ています。
小学生。約1キロ、けっこう長い距離を漕ぎます。
レディース。男子と同じ距離です。1.5キロぐらい。なかなかの迫力です。
一般男子決勝。6艇が最初のブイに殺到します。スタートダッシュに成功してもここで櫂が絡んだり、艇がぶつかると番狂わせになります。
最初のブイを1番で抜けた艇の勝率は見た限り100%でした。「スピードを落とすことなく1番ブイを抜ける」-そのブイが比較的近くにあるのでレース的にはあまり面白くありませんでした。もう少し、最初のレグを長くし、力のあるチームが少し抜け出やすくするのがいいのか?コースによって櫂の絡みが避けられない艇がありました。
勝った艇には家族がいっしょに乗って沖に出る特権が与えられるようです。
小学生も中学生も男女混合で、レディースも職場代表が多い一般チームも太鼓にあわせて漕ぐ姿は最近あまり見ない光景でした。
昨年の決勝です。