F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

読書記録058「たまゆらに(山本一力)」

2012年01月31日 16時07分53秒 | 読書記録

読後感がさわやかですっきりした気持ちになるのが山本一力さんの小説でしたが近作はそうでもありません。この小説も全体的にバランスの悪い疑問の残る一作でした。と、素人が言うのも気が引けるのですが、ジグソーパズルにたとえれば何が書かれているのかは分かるのですが端のほうが欠けているような感じです。かって、プレゼンテーションの指導を受けた時、言及するのであれば最後まできちっと言うし、中途半端に終わらせるのであれば最初から言及しないようにと言われました。

五十両入った財布を拾ったことから物語は発展するのですが、途中で出てくる人とエピソードが中途半端に終わり、同じような場面がだらだらと続いて退屈。そのため、最後の花火でもめたお金を昇華し、ピークに達するところも霞んで感じました。この内容であれば、こんなに長く引っ張らなくてもよかった。

F老人は著者で手にする本を決めるのですが、もうこの著者のものは無条件では買わないでしょう。

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牡蠣をいっぱい食べました

2012年01月29日 16時21分51秒 | 食・レシピ

岡山県瀬戸内市虫明というところで牡蠣の養殖を営んでいる妹から牡蠣が届きました。

虫明湾。養殖用のいかだが無数に並んでいます。穏やかで栄養豊富な海水に恵まれ、良質の牡蠣が獲れます。

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大きくて鮮度抜群。

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早速、いただきました。携帯電話と比べることができるぐらいの大きさです。濃厚な味がしました。

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今年は東北の牡蠣がほとんど出荷されず、値段も少し高めだそうです。余力があれば「お兄さん特別価格」でお送りします。宮島ではこれより小さい牡蠣が1個200円ぐらいで売られているそうですが、送料込みでもその半額以下で送れると思います。

牡蠣ファンの方、メールかコメントで連絡してください。(剥き身や佃煮もあります。)


「あじさい」を彫ってみました

2012年01月27日 20時21分59秒 | ガラス彫刻

単色の被せガラスに彫るのは難しいモチーフだと思っていましたが、なんとかデザインができたのでアジサイに挑戦しました。

花の丸さがまだ不十分なので次作はそこに注意してみます。

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「はっさく」の収穫を始めました

2012年01月26日 19時45分57秒 | 農園作業

例年であればすでに終わっている作業ですが、今年は成熟が遅いのかプロがやっている近くの畑もまだ収穫を始めていません。しかし、実が落ち始めたので収穫することにしました。

樹の状況です。

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実が大きく硬い感じで、追熟し、甘くなるまでには1カ月ぐらいかかるのではないかと思います。

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一番多そうな大きさの実をマグカップと比べてみました。

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何日かかるが分かりませんがシコシコとやるつもりです。


読書記録057「血は欲の色・公事宿事件書留帳(澤田ふじ子)」

2012年01月25日 20時32分36秒 | 読書記録

ご存知、京都二条城近くの公事宿鯉屋の居候田村菊太郎が悪辣な役人や盗賊を懲らしめ、また、過去を悔いて善良に生きようとしている人、苦界から娘を助けるため悪に手を染めた人に再び生きていけるように手助けするなどの物語です。その中の一編「羅刹の女」(羅刹[らせつ]:大力で足が速く、人を食うといわれる悪鬼/羅刹女=鬼女)は欲望のため自分の子供を虐待する最近の事件を下敷きにしていて、母親は相応の罰を与えられます。性善説に裏打ちされながらも悪は必ず懲らしめられるー明解で単純人間F老人には無条件で楽しめます。

巻末にこの小説が「星星峡」という雑誌に連載されていると書かれています。そんな文芸雑誌は見たことがないなと思っていましたら、出版社幻冬舎のPR誌で大きな本屋さんのレジの横などに置かれていて無料で頂けることがわかりました。もっと早く知っていたら・・・三原のような田舎町にもあるのかなあ・・・次回行ったら見てみます。

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