ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

「ジェンダー問題は、いかに男子を女子レベルに上げるかだ」

2021年10月26日 | カンボジアの子どもの権利
教育省の偉い方が会議で開催の挨拶をされたのだが、私が発表することになっていた「幼稚園教育のジェンダー課題」について言及し、


「ジェンダー問題は、いかに男子を女子レベルに上げるかだ」



この閣下曰く、「以前は、いかに女子を学校に通わせるかが最大の課題だったが、現在は状況が全く変わっている。学校では女子の方が優秀で活動的であり、この問題は重要課題である。今日はこの問題についてぜひ真剣に話し合わなければ」

だって。


超笑えるのである。
何しろ、この幼稚園教育におけるジェンダー課題の報告書(70ページもある!)を書き上げて提出してみたら、カナダ人の幼稚園教育専門家たちからたくさんご批判をいただき、「ジェンダー課題がないはずがない、女子がこうべきであるという既存の概念が定着しているはずで、報告書にはその問題があまり反映されていない」とかなり厳しくご指導されたのだ。

↓息子たちと外食、明石の穴子丼はふっくらしててとってもおいしい


もちろん調査に参加してくれた人たちが、ジェンダー配慮をしながら発言したのかもしれないが、統計的にも女子は5割以上の幼稚園児を占めているし、女の子を幼稚園に送らないというトレンドも発見できなかった。

↓海鮮丼、垂水はしらすをたくさん採っているので、しらすたっぷりでいい感じ


でも実際に教室に行ったわけではないので、確かに情報が偏っているかもしれないのは事実。

そっか、男子をもっとエンパワーすべきか。

うちの子たちも、近所の女子たちに相手にもされず(女子たちは背も高いし、何しろしっかりしてる)、女子に負けているなと思うところが多々あるが、これからますます女性が強くなっていくんだろうか、でも成長するにつれ、やはり男性が支配する社会に嫌でもまきこまれていくんだろうなあ。







マスカレードナイト

2021年10月25日 | 日本滞在


息子に面白そうなAI関係のアニメ映画を見に行こうとさそったら、「そのアニメは嫌」と断られ、「マスカレードなら行く」と言うので、二人で見に行った。
下の子はおばちゃんが行かないと行かないと言うことで、3日間の旅行から戻ったばかりの祖母は「人も多いし行きたくない」。

↓実は映画よりこっちがメイン、今回は厚岸の牡蠣ばかりだが緊急事態宣言が終わったのでワインが飲めたのは嬉しい


マスカレードホテルとマスカレードナイトを混乱していたのだが、映画はマスカレードナイトだったので、内容を知らずに見れて楽しかった。
日本映画も進化してる、あっという間の2時間だった。

とっても驚いたのは、小学生が半数くらいだったこと。
それも、子供だけできている男子や女子がいて、地元の子なのかもしれないけれど、すごいなと。
さらにその子達(小学生)は誰もがポップコーンと飲み物を持ってて、お小遣いなんだろうか・・・など他人の家の家計のことを考えてしまった。



マスカレードナイト、かなり伏線がたくさんあり、さらには登場人物も多くてややこしくて、小学生でも解ったんだろうか?

11月にはまた色々面白そうな映画が公開になるので、一週間に一回を目処に映画館に通おうと思うのである。
家から離れないと、ついつい仕事してしまうので、気分転換にはパソコンを置いて三宮や神戸に出るのが一番。


神戸ハーバーランドは凄まじい人の出で、コロナが終息して、また経済活動が盛んになるといいなと思うのである。




ムーミンを知ってますか?

2021年10月24日 | カンボジアの子どもの権利

連日会議だらけの毎日を送っていたら、ふと午前中大事な会議がない日を見つけたので、映画を見にいくことにした。
(実際は1時間ほど人身取引調査のチーム会議があったがアシスタントに仕切ってもらった)

ムーミンの映画は息子たちを連れて行こうかと思っていたのだが、子供達にとっては面白そうな新しい映画が公開になっているので、ムーミンは一人で見に行った。




全く内容を知らずに行ったのだが、ムーミンというより、情熱ある芸術家の話、それもバイセクシュアルの話だったのね・・・
(一人で行ってよかった・・・・・)

ヘルシンキは一回行っただけだが、ヘルシンキ駅の横にムーミンショップがあったのがとても印象的だった。
三宮駅にVISSEL神戸の店があるような感じだろうか(広島ですらカープショップはないが)
フィンランドはとにかく物価が高く(トラムに乗ったが25年ほど前ですでに三百円くらいの乗車量だった)、建物はどれも愛想のないビルばかりで、共産主義の国かと思った。

↓洗濯を干したり入れる際につい触ってしまう、庭にたくさんあるケイト



映画を見たからムーミンが好きになったかというわけではないが、カンボジア人アシスタントにムーミンを知っているかきいたら(上の絵を送ってきいた)、ムーミンを知らなかった・・・・
日本のアニメとか、意外なのを知ってたりするので驚くこともあるのだが、ムーミンのキャラクターはカンボジア人には受けないんだろうか。じゃあ、ぼのぼのもだめかな。


東野圭吾

2021年10月23日 | Japanese Books

抱えている仕事のクライエントが5つを超えると、何をやっているんだか不明になることが多々あり・・・
こっちの会議からあっちの会議へと、移動時間がないため、休憩時間間もなく次の会議に移動できてしまうので(あるいは会議を抜けて他の会議、また戻ったり)、オンライは怖いのである。


今週はインタビューも多く、画面を見ながらニコニコして口の体操をしながら、「さて、えっと、XXさん、これまでのこの分野でのご経験をお聞かせ願えたいのですが・・・えっとどちらに御所属でしたっけ」と質問を始めることまであり、ベテランになってきたとはいえ、もっと真面目に仕事しないと。




頭の切り替えが必要だと思って、毎日一冊読んでいるのが東野圭吾。
この人、大量に本を出してて、買っても買ってもまだ読んでない本があるのだ。
読んだらすぐに坂の下の豆腐屋の古本交換にもっていくので本が増えないとはいえ、東野圭吾さん以外にも買ってしまうので、本がどんどん増えるのであった。
昨日は一気に「カッコウの卵」を読み、今日は「マスカレードホテル」。
この不思議なタイトル、どこかでみたな・・・と思っていたら、読み始めて気づいた、キムタクが出ていた映画の宣伝を映画館で何回かみてたんだ。きっと面白い話だろう。




裁判所で3時間も待たされる?

2021年10月22日 | カンボジアの生活



毎日、できるだけ2時間程度はカンボジア語のラジオを聴いて、カンボジア語を忘れないようにしている。

色々な情報があるのだが、「高等裁判所で3時間待って、裁判官が変わったという理由で裁判が延期になった」というニュースが、耳に入ってきた。
ちょうど日本でも最高裁判官の審査がもうすぐあるので、裁判官のプロファイルをチェックしようと思っていたのだが、この裁判延期はひどい。

↓間食なのだが、一人でパン五個(千五百円分)サクッと食べて苺ドリンクまで飲む上の子


どうやら、担当裁判官が裁判の当事者の親戚だったそうだが(それもひどい)、地方からわざわざ出てきて(コロナ禍で!)一人千円以上の交通費も払っていたらしく、そりゃあ当事者たちが怒るのも当然だ。