ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

女性専用車両は「合理的でない」?

2021年10月05日 | 日本滞在


週末に大学院の講義があって、人身取引について国際法の観点から教えねばならず、「レクチャージェンダー法」をパラパラめくってみた。

この本は日本のジェンダー法なので、人身取引がない・・・・まずそれでガックリ。
まあ仕方ないが、援助交際や海外から人身取引されてくる女性の被害者も大量にいるんだから、ちょっとは取り上げてほしい(ポルノは性表現に入ってる)。

不法行為について読んでいると、一番最後に男子禁制についての差別に関して書かれていて、女性専用車両は男女共同参画の観点から「合理的でない」と断定されている。
書いている人は女性なのだが、痴漢にあったことないんだろうか・・・・新潟大学の先生だから、車での通学や通勤で生活してきたんだろうか。

↓チゲ鍋、韓国料理も食べに行きたいなあ・・・・


痴漢するのが全て男性ではないが、圧倒的に多いのは男性であって、被害者は女性なのだから、女性差別撤廃条約の4条に相当すると思うのだが、どうだろう。
痴漢がゼロになれば、女性専用車両をなくしてもいいと思うし、それがCEDAWの精神ではないだろうか。

カンボジアの講義で女性専用車両については何度か話したことがあるが、カンボジア人には不明な様子で、ジェンダー問題って生活スタイルによって本当に異なるのだなと。