ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

セクハラを教えるのは難しい・・・

2021年09月11日 | カンボジアのセクハラ
セクハラは、教えるたびに難しい内容だなと思う。
6−7月と、縁があって数回セクハラについて講義をさせてもらった。
NGO対象と、国際機関対象と、ついでなので学生にもセクハラ講義をした。

↓TOOTH TOOTHにお出かけ、ルッコラのパスタ


9月に大きなセミナ−で200名ほどを対象に講義しないといけないのだが、それはその団体のセクハラ方針を作成させてもらっているので、職員にその方針を説明しながらセクハラについて解説するという予定。

本来は7月に終わっている仕事・・・、ちょうど国際機関職員が休暇の時期で、7−8月は何も出来ないということで、7月に実施するセミナーが9月末に延期になった(が10月に延期になるかも)。
この時点で、国際機関は適当だと思ってしまうのであるが、コロナなのでみんな相当適当になっているのが日常といってもいいかも。
要は団体のトップもセクハラ対策は優先事項だと思っていないんだろう。

改めて2ヶ月ほど前に自分が作成したセクハラ草案を見たのだが、そもそもこの国際団体の母体が持っているセクハラ方針を改善してカンボジア用にしたので、わかりにくい文言と簡単な文言が混在してややこしい。
結局のところ、日本の男女雇用均等法も、日本人にとってわかりやすいと言えばわかりやすいが、結局噛み砕いて分類分けとかしないと、実務者には使いづらいと思う。

あと、ふと思ったのだが、ストーカーはセクハラなのだが、規定されていない気がする。
日本だと、ストーカー法があるからかもしれない?
以前学生にストーキングの講義をした際、すっごくわかりやすかったみたいで(身近なのかな)、セクハラより理解しやすいんだなと思ったのだが。

↓パンを20個以上食べた息子、毎食2人分食べるだけあって驚かない



セクハラ予防には、なぜセクハラが起こるかを分析する必要があるのだが、カンボジアでは縫製工場でのセクハラ調査以外には全く調査がない。
アメリカでの研究では、男性支配、階級主義(権力関係がわかりやすい)、悪い振る舞いを容認する企業文化、の3つがセクハラの温床になるそう。
カンボジアでもそうだろうか・・・完全な階級主義だし、男性が支配階級だし、まあ、この時点でセクハラを容認する社会といっていいかもしれない。
悪い振る舞いなんて、汚職が蔓延していることですでにアウトだろう。