ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

吉村昭さんと阿川弘之さん

2021年09月07日 | Japanese Books


とにかく本を持ってないと、本を数冊抱えて並行して読んでないと、生きていけない。
基本的には、ちょっとミーハーだが村上春樹が大好きで、「国境の南、太陽の西」なんて、ALFEEにも偶然同じ歌があるが、50回読んだどころじゃなく、英語でも何回も読んでいるのでどこでも覚えているくらい読んでる。クメール語に翻訳したいといつも思うのだが、勝手ながら、この日本人的発想がクメール人には全くわからないかもなと思い、何もアクションを起こしてない。20代の頃にこの本は凄まじく思い入れて読んだから、この歳になっても延々と大好きで違う読み方ができるのだ。パステルナークやリルケとかヘッセを中学生時代とはまた違う視点で読めるのと同じかな。

自分だけ本を買いまくってても悪いしなと思い、子どもにも次々本を買い与えるが、上の子はなんでも読むので(特に自伝好き)適当に買って部屋に置いておくのだが(寝る前に読む)、最近は買ってあげたライト兄弟の本を自分でも面白く読んだ。

日本語だけでなく、仕事関係や自分の英語力をキープするために英語の本も読んでいるが、英語は自伝やフェミ関係が多い(最近、マレーシアで財布と一緒に無くしたアンダーソンクーパーの本もAmazonでゲットした)、日本語だとなんでも読む。


でも仕事が多いと、気分転換にちょうどいい林真理子とか(彼女は軽いエッセイでも奥が深いので好き)哲学者の土屋先生や数学者の藤原先生の本以外では(同じ教員として何度読んでも面白い)、仕事関係のものを読む場合が多い。今は、かなり真面目に没頭して担当している仕事の関係で幼稚園関係の本ばかり、自分の子育てを反省しても仕方ないが反省ばかりしている。でも詳細はスタッフに全部やってもらうので、私は大枠を見るだけで、結局ジェネラリスト(ジェンダーの?)にしかなれないのである。スタッフは幼稚園教育のプロになれるかもしれない、私が鍛えてるから。クメール語も読むが、流石に毎日話していないだけあって、読むスピードはちょっと遅いかな・・・・毎日、できるだけ会議でスタッフとクメール語で話すようにはしているのだが。

↓一日中クジラを探す仕事、なかなか楽しそうだが大変そう・・・・


日本人で大好きな作家は?といえば、エッセイでも小説でも圧倒的に大好きなのは吉村昭さん。
破獄や戦艦大和だけでなく、本当に素晴らしい小説を書いているし、エッセイも素敵。(今は桜田門外ノ変を読んでる)
そういえば、ライト兄弟ならぬ日本で初めて飛ぶことを考えた人の話もすっごく面白かった。
何しろ現場に行って歴史的・事実検証を一生懸命真面目にしているので、同じ歴史を勉強している人間として、その研究姿勢が勉強になる。
最近、初めて、吉村昭さんの妻のエッセイも読んでみたが(夫の死後に書かれた)、やはりこういう人は妻もすごそうで、そのうち一気に彼女の本も読みたいのである。

あと大好きと言っていい作家は、阿川弘之さんで、列車関係(あるいは旅行関係)のエッセイも大好きだが、小説もどれもこれも迫力があり、大好き。
今は娘さんとの往復書簡集「蛙の子は蛙」を読んでいて、阿川佐和子さんも好きで多分ほぼ全部読んだが(介護の本だけはまだ)、彼女はお父様と比べるとあまりにも軽くて、林真理子ほどプロではないし勉強家ではないと思う(本人も認めているが、なーんちゃって作家だし)。
二世という観点からは壇ふみの方が分析力は優れてるかな。城山三郎さんも、翻訳はあるが、自分の子どもと往復書簡てやったんだろうか・・・



半年ほど前、地震が怖くて実家にある本を断捨離して、多分百冊ほど捨てて三百冊ほどに絞った。でも日本にいるストレスなんだか趣味なんだか。どんどん本を買うから、また本が増えつつある・・・・・。

カンボジアの家にはまだ千冊はあるかもしれない、もう埃だらけでどうしようもないだろう。


日本ではとにかく地震が怖いから、早く読んで次々と古本交換をやってる豆腐屋に持っていきたいんだけれど、なかなか山を降りる機会もなく、お金でなく本ばかりが貯まるのである。