みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

バニラな週末、土曜日は清泉女子大

2007-11-11 23:43:15 | 映画、演劇等々
 11月3日、そう先週の土曜日の話。

 活弁士の山崎バニラさんが、その母校である清泉女子大学に凱旋、活弁の口演をされるということで行ってきた。我が生涯初の女子大にな。

 ちょうどここんとこ南紀やら北海道やらで自転車に乗れていなかったので、渡りに船とばかりアパートから自転車にて五反田直行。
 とはいえ、流石に女子大にレーパンはまずいだろうということで、下着としてはけるタイプのを装着して外見普通の格好で五反田にて友人と合流。
 オヤジ二人で五反田から歩いていくと、ちょっと小高い丘の上といったところに突如として森が現れ、そこが清泉女子大ということらしい。

 とりあえず、昼に整理券を配布するということでそれをもらい、友人とふもとのバーで飲み食いした後(この辺がオヤジなんだよなあ…)、開場時間に再び清泉に赴きいよいよ開演。

 今回の演目は三つ、「心の力」・「キートンの文化生活一週間」そして「チャップリンの移民」。

 一本目の「心の力」は、1931年の日本の文部省製作アニメ。絵は全て千代紙、要するに紙細工により作られているというもの。それでいてぎこちなさというのはそれ程無い。時代とはいえ、よくこんなことができると中々関心させられた。これで色が付いてるとなお美しかったんだろうね。
 で、それでいて内容は怪物が出てきたり、その怪物の腕を刀でぶった斬ったりと割と遠慮は無い感じ(笑)当時の文部省にはタブーは無かったらしいな。まあ全体的にはバニラさんの大正琴+活弁もはまっていて楽しかった。

 二本目「文化生活一週間」は、三大喜劇王の一人バスター・キートンが繰り広げる新婚生活というかドタバタ劇である。
 俺は以前一度見た事があるのだが、もう一回観ると改めてキートンのアクションの凄さが分かる。でもそれは面白いし、何となくワクワクするという感じさえ受ける。それだけ彼は天才だったんだろうね。
 で、後の質問コーナーでバニラさんが言ってたのは、キートンが玄関マット(ではないんだけど、元々は…マ詳しくは割愛)に「WELCOME」と書くシーンで、以前の口演では光GENJIのパラダイス銀河なんつう曲を弾いて(こういう意外性が彼女の弾き語り活弁の楽しさでもある)いたのだが、昨今色々あって前日か前々日に急遽曲を変えたりしたらしい。出来上がりを観るのは楽だけど、その裏では色々練られているという訳だ。

 その後、観客からの質問コーナーなんつうものがあり、色々質疑応答丁々発止が繰り広げられた。
 個人的に気になってたのが、なぜ彼女がここ清泉に入ることに決めたのかという事だったのだが、何でも進路選択の時丁度入れそうな大学がここで、でスペイン語学科にしたのは、大学で初めてスペイン語を習う人の方が多いだろう、すなわち同じスタート地点で勝負ができるからと考えての事だったとか。まあでもそれまで経験のないスペイン語にそこで挑戦するってのは中々のチャレンジ精神だよね。

 さて、長くなったが最後まで書くぜ。三本目は「チャップリンの移民」。チャップリンについては説明の必要は無いだろう。
 (恐らく)ヨーロッパのどこかの国から、「自由」を求めて船でアメリカへ渡航する貧しい人々。チャップリンはその人々に混じって面白おかしくも色々なことを投げかけてくるのである。
 自由の女神が視界に入り、いよいよアメリカにたどり着いた一行だが、彼らはロープで行く手を遮られ、厳しく事務的な手続きによってようやっと上陸することができる。そして、「自由の国」アメリカでチャップリンを待っていたのはまたも貧困だったと…
 でも、そういう重苦しいテーマでもチャップリンは批判の心と共に、人間への愛情、未来への希望をコメディを通じてうちらに与えてくれるのだ。
 で、バニラさんのピアノ+活弁がそういうチャップリンの世界を茶目っ気とスペイン語を交えて(スペイン語学科卒は伊達じゃない)活弁してくれた。


 今回も、活弁もトークもたっぷり楽しませてもらえて、行って良かったと思えたね。バニラさんはかなり忙しい中台本から曲から全部用意したとのことで、ハードだったとは思うけど、やはり生で演っていくことで広がっていく芸なのでまた近いうちに口演やって頂きたいというのが素直な気持ちである。

 と言いつつ、実は次の日も活弁があったのだがそれは流石に次回だ。嗚呼また長くなっちまった。

RJ観戦記のその後の後、はサラっと

2007-11-11 00:24:43 | 
 さて、北海道道中の最終日。
 幾寅という駅に程近い宿「なんぷてい」で朝を迎え、友人の星天魔神氏とその幾寅駅に散歩しに行った。

 実はこの駅、高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」で「幌舞駅」として登場したのである。
 そして、「幌舞」の看板を掲げたままの駅舎の他、周りに同映画の撮影で使われたお店などの建物も残されており、ちょっとしたぽっぽやメモリアルな場所となっている。
 当駅もちろん無人駅で、ホームに立つと何かホノボノとした気分にさせられる。線路もひたすら真っ直ぐだ。とりあえず?降りて歩いてみたりして朝のひと時を過ごした。

 その後ガツガツと朝食を食らい(一気に台無し…)いざ、星天魔神氏の公道デビュー。


 国道はそこそこ車通りがあり、かつそれなりのスピードで走っているため、丁度幾寅の近くにかなやま湖というダム湖のそばを通る道道(でいいのか?「県道」と同じ意味のことをこの地で表現するとこうなるのだが)があったので、そこで彼にハンドルを譲り、さわやかにドリャアブして頂いた。

 …改めて思うが、やはり運転というのはひたすら経験の積み重ねなのかなと。普通に走り、曲がり、止まると何気なくやっている動作も、何度もやっているうちに頭でなく体のすみずみに感覚として記憶されるんだろうね。という訳で魔神氏はまた走る機会を作ってもらえればいいんじゃないかな。
 ちなみに、今回の写真はそのドライブ中立ち寄ったかなやま湖。でもね、心なしかこの辺りの記憶が飛び飛びな気がするんだよね。

 な訳で朝っぱらから大きなヤマ場を超えた?一行は、富良野にドライブ。
 ここは3年前に宿泊した際、近くのうまいチーズを食わせてくれる施設があったという記憶があったので、その記憶を某ワイナリー経由でなんとか取り戻し今回も行ってきた。

 それが富良野チーズ工房というところで、今回は昔なかったピッツァ工房なんつうのがあったのでピザも頂いた。しかしチーズは要冷蔵なので今回も買わんかった…イカスミ入りの真っ黒なチーズとか、試食した限りでは美味しいので買ってちゃんと食べたいんだけどなあ。


 その後は、途中若干眠くなりながらも山の中をドライブし、三段滝という滝の雄大な景色を楽しんだりしながら南下。

 そして、札幌市中心部に突入、待ちに待ったススキノへ…!
 でも実はススキノの近くでラーメン食っただけだったりして…まあ期待はずれ甚だしいところか?というか何か期待されてたのか?


 あとはまあ本当に特記することはなーんもなく、空港帰ってビール飲んで飛行機乗って帰宅して終了!ってところで締まらない今回の観戦記+αであった。

 さてようやっと北海道がひと段落ついた…一週間遅れながら次回からいよいよアノ人のイベント二連発だぜ。