11月3日、そう先週の土曜日の話。
活弁士の山崎バニラさんが、その母校である清泉女子大学に凱旋、活弁の口演をされるということで行ってきた。我が生涯初の女子大にな。
ちょうどここんとこ南紀やら北海道やらで自転車に乗れていなかったので、渡りに船とばかりアパートから自転車にて五反田直行。
とはいえ、流石に女子大にレーパンはまずいだろうということで、下着としてはけるタイプのを装着して外見普通の格好で五反田にて友人と合流。
オヤジ二人で五反田から歩いていくと、ちょっと小高い丘の上といったところに突如として森が現れ、そこが清泉女子大ということらしい。
とりあえず、昼に整理券を配布するということでそれをもらい、友人とふもとのバーで飲み食いした後(この辺がオヤジなんだよなあ…)、開場時間に再び清泉に赴きいよいよ開演。
今回の演目は三つ、「心の力」・「キートンの文化生活一週間」そして「チャップリンの移民」。
一本目の「心の力」は、1931年の日本の文部省製作アニメ。絵は全て千代紙、要するに紙細工により作られているというもの。それでいてぎこちなさというのはそれ程無い。時代とはいえ、よくこんなことができると中々関心させられた。これで色が付いてるとなお美しかったんだろうね。
で、それでいて内容は怪物が出てきたり、その怪物の腕を刀でぶった斬ったりと割と遠慮は無い感じ(笑)当時の文部省にはタブーは無かったらしいな。まあ全体的にはバニラさんの大正琴+活弁もはまっていて楽しかった。
二本目「文化生活一週間」は、三大喜劇王の一人バスター・キートンが繰り広げる新婚生活というかドタバタ劇である。
俺は以前一度見た事があるのだが、もう一回観ると改めてキートンのアクションの凄さが分かる。でもそれは面白いし、何となくワクワクするという感じさえ受ける。それだけ彼は天才だったんだろうね。
で、後の質問コーナーでバニラさんが言ってたのは、キートンが玄関マット(ではないんだけど、元々は…マ詳しくは割愛)に「WELCOME」と書くシーンで、以前の口演では光GENJIのパラダイス銀河なんつう曲を弾いて(こういう意外性が彼女の弾き語り活弁の楽しさでもある)いたのだが、昨今色々あって前日か前々日に急遽曲を変えたりしたらしい。出来上がりを観るのは楽だけど、その裏では色々練られているという訳だ。
その後、観客からの質問コーナーなんつうものがあり、色々質疑応答丁々発止が繰り広げられた。
個人的に気になってたのが、なぜ彼女がここ清泉に入ることに決めたのかという事だったのだが、何でも進路選択の時丁度入れそうな大学がここで、でスペイン語学科にしたのは、大学で初めてスペイン語を習う人の方が多いだろう、すなわち同じスタート地点で勝負ができるからと考えての事だったとか。まあでもそれまで経験のないスペイン語にそこで挑戦するってのは中々のチャレンジ精神だよね。
さて、長くなったが最後まで書くぜ。三本目は「チャップリンの移民」。チャップリンについては説明の必要は無いだろう。
(恐らく)ヨーロッパのどこかの国から、「自由」を求めて船でアメリカへ渡航する貧しい人々。チャップリンはその人々に混じって面白おかしくも色々なことを投げかけてくるのである。
自由の女神が視界に入り、いよいよアメリカにたどり着いた一行だが、彼らはロープで行く手を遮られ、厳しく事務的な手続きによってようやっと上陸することができる。そして、「自由の国」アメリカでチャップリンを待っていたのはまたも貧困だったと…
でも、そういう重苦しいテーマでもチャップリンは批判の心と共に、人間への愛情、未来への希望をコメディを通じてうちらに与えてくれるのだ。
で、バニラさんのピアノ+活弁がそういうチャップリンの世界を茶目っ気とスペイン語を交えて(スペイン語学科卒は伊達じゃない)活弁してくれた。
今回も、活弁もトークもたっぷり楽しませてもらえて、行って良かったと思えたね。バニラさんはかなり忙しい中台本から曲から全部用意したとのことで、ハードだったとは思うけど、やはり生で演っていくことで広がっていく芸なのでまた近いうちに口演やって頂きたいというのが素直な気持ちである。
と言いつつ、実は次の日も活弁があったのだがそれは流石に次回だ。嗚呼また長くなっちまった。
活弁士の山崎バニラさんが、その母校である清泉女子大学に凱旋、活弁の口演をされるということで行ってきた。我が生涯初の女子大にな。
ちょうどここんとこ南紀やら北海道やらで自転車に乗れていなかったので、渡りに船とばかりアパートから自転車にて五反田直行。
とはいえ、流石に女子大にレーパンはまずいだろうということで、下着としてはけるタイプのを装着して外見普通の格好で五反田にて友人と合流。
オヤジ二人で五反田から歩いていくと、ちょっと小高い丘の上といったところに突如として森が現れ、そこが清泉女子大ということらしい。
とりあえず、昼に整理券を配布するということでそれをもらい、友人とふもとのバーで飲み食いした後(この辺がオヤジなんだよなあ…)、開場時間に再び清泉に赴きいよいよ開演。
今回の演目は三つ、「心の力」・「キートンの文化生活一週間」そして「チャップリンの移民」。
一本目の「心の力」は、1931年の日本の文部省製作アニメ。絵は全て千代紙、要するに紙細工により作られているというもの。それでいてぎこちなさというのはそれ程無い。時代とはいえ、よくこんなことができると中々関心させられた。これで色が付いてるとなお美しかったんだろうね。
で、それでいて内容は怪物が出てきたり、その怪物の腕を刀でぶった斬ったりと割と遠慮は無い感じ(笑)当時の文部省にはタブーは無かったらしいな。まあ全体的にはバニラさんの大正琴+活弁もはまっていて楽しかった。
二本目「文化生活一週間」は、三大喜劇王の一人バスター・キートンが繰り広げる新婚生活というかドタバタ劇である。
俺は以前一度見た事があるのだが、もう一回観ると改めてキートンのアクションの凄さが分かる。でもそれは面白いし、何となくワクワクするという感じさえ受ける。それだけ彼は天才だったんだろうね。
で、後の質問コーナーでバニラさんが言ってたのは、キートンが玄関マット(ではないんだけど、元々は…マ詳しくは割愛)に「WELCOME」と書くシーンで、以前の口演では光GENJIのパラダイス銀河なんつう曲を弾いて(こういう意外性が彼女の弾き語り活弁の楽しさでもある)いたのだが、昨今色々あって前日か前々日に急遽曲を変えたりしたらしい。出来上がりを観るのは楽だけど、その裏では色々練られているという訳だ。
その後、観客からの質問コーナーなんつうものがあり、色々質疑応答丁々発止が繰り広げられた。
個人的に気になってたのが、なぜ彼女がここ清泉に入ることに決めたのかという事だったのだが、何でも進路選択の時丁度入れそうな大学がここで、でスペイン語学科にしたのは、大学で初めてスペイン語を習う人の方が多いだろう、すなわち同じスタート地点で勝負ができるからと考えての事だったとか。まあでもそれまで経験のないスペイン語にそこで挑戦するってのは中々のチャレンジ精神だよね。
さて、長くなったが最後まで書くぜ。三本目は「チャップリンの移民」。チャップリンについては説明の必要は無いだろう。
(恐らく)ヨーロッパのどこかの国から、「自由」を求めて船でアメリカへ渡航する貧しい人々。チャップリンはその人々に混じって面白おかしくも色々なことを投げかけてくるのである。
自由の女神が視界に入り、いよいよアメリカにたどり着いた一行だが、彼らはロープで行く手を遮られ、厳しく事務的な手続きによってようやっと上陸することができる。そして、「自由の国」アメリカでチャップリンを待っていたのはまたも貧困だったと…
でも、そういう重苦しいテーマでもチャップリンは批判の心と共に、人間への愛情、未来への希望をコメディを通じてうちらに与えてくれるのだ。
で、バニラさんのピアノ+活弁がそういうチャップリンの世界を茶目っ気とスペイン語を交えて(スペイン語学科卒は伊達じゃない)活弁してくれた。
今回も、活弁もトークもたっぷり楽しませてもらえて、行って良かったと思えたね。バニラさんはかなり忙しい中台本から曲から全部用意したとのことで、ハードだったとは思うけど、やはり生で演っていくことで広がっていく芸なのでまた近いうちに口演やって頂きたいというのが素直な気持ちである。
と言いつつ、実は次の日も活弁があったのだがそれは流石に次回だ。嗚呼また長くなっちまった。