1968年から1969年にかけて「COM」に連載された、黎明編(その記事を参照してください)の続きで、「古事記」や「日本書紀」のヤマトタケルの神話やクマソ征伐(実際は侵略)をベースに描かれています。
ここでも、永遠の生命を持ち、その生き血を飲むと不老不死になるという火の鳥のモチーフを生かして、為政者による歴史改竄(「古事記や「日本書紀」)、為政者(ここでは天皇)の死を弔うための大規模な墳墓の造成や殉死(実際はいけにえ)などを批判することによって、間接的に為政者(この場合は天皇を利用している政府)を風刺しています。
この作品でも、アクション、ユーモア、恋愛などのエンターテインメント的な要素は満載ですが、生贄が火の鳥の血の付いた布をなめたので生き埋めにされてから一年間も生きていた(そういう言い伝えがあるそうです)ことが、後の埴輪の誕生につながったというアイデアに固執したために、物語の面白さとしては、他の編よりもややスケールダウンしています。
ところで、ヤマトタケルノミコトについては、高校三年生の時の日本史の研究発表(その時の日本史の教師はユニークで、各学期の最初に、幾つかの研究テーマを出して、希望者が日本史の授業のヒトコマ全部を使って発表するということをやっていました)で、「記紀のヤマトタケルノミコト」というテーマで研究発表したので、ヤナトタケルノミコトに限っても、いかに「古事記」と「日本書紀」に違いや矛盾があるかを実感できました。
この授業では、毎学期、自ら希望して研究発表(他の学期は、「憶良(山上憶良)と旅人(大伴旅人)」と「江戸の遊里」)をしたのですが、発表をまとめるために、関連する本をそれぞれ数十冊読んで、自分なりの考え(もちろん稚拙な物でしたが)をまとめる喜びを知りました。
こんなことを体験できたのも、大学受験のない付属高校で学べた特権かもしれません。
ここでも、永遠の生命を持ち、その生き血を飲むと不老不死になるという火の鳥のモチーフを生かして、為政者による歴史改竄(「古事記や「日本書紀」)、為政者(ここでは天皇)の死を弔うための大規模な墳墓の造成や殉死(実際はいけにえ)などを批判することによって、間接的に為政者(この場合は天皇を利用している政府)を風刺しています。
この作品でも、アクション、ユーモア、恋愛などのエンターテインメント的な要素は満載ですが、生贄が火の鳥の血の付いた布をなめたので生き埋めにされてから一年間も生きていた(そういう言い伝えがあるそうです)ことが、後の埴輪の誕生につながったというアイデアに固執したために、物語の面白さとしては、他の編よりもややスケールダウンしています。
ところで、ヤマトタケルノミコトについては、高校三年生の時の日本史の研究発表(その時の日本史の教師はユニークで、各学期の最初に、幾つかの研究テーマを出して、希望者が日本史の授業のヒトコマ全部を使って発表するということをやっていました)で、「記紀のヤマトタケルノミコト」というテーマで研究発表したので、ヤナトタケルノミコトに限っても、いかに「古事記」と「日本書紀」に違いや矛盾があるかを実感できました。
この授業では、毎学期、自ら希望して研究発表(他の学期は、「憶良(山上憶良)と旅人(大伴旅人)」と「江戸の遊里」)をしたのですが、発表をまとめるために、関連する本をそれぞれ数十冊読んで、自分なりの考え(もちろん稚拙な物でしたが)をまとめる喜びを知りました。
こんなことを体験できたのも、大学受験のない付属高校で学べた特権かもしれません。
![]() | 火の鳥3 ヤマト・異形編 (角川文庫) |
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