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現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

池井戸潤「オレたち花のバブル組」

2017-10-02 08:52:33 | 参考文献
 2013年に驚異的な視聴率を記録した「半沢直樹」の後半部分の原作です。
 テレビドラマと原作がどのように違うのかが興味があって読みました。
 ドラマは主役の堺雅人をはじめとした演技陣の、歌舞伎のようにみえをきる大げさな芝居が評判でしたが、原作も少なくとも主役の半沢はかなりスーパーマン的で、顧客や上司に対するセリフも社会人の常識では考えられないほど挑発的なので、ドラマはそれを視覚的に誇張しただけなんだなと妙に納得しました。
 小説が映画化されるとあらすじ的になってしまい、ディテールの面白さが失われることが多い(例えばアカデミー賞を取ったトマス・ハリス原作の「羊たちの沈黙」の映画化ですら、それを感じました)のですが、テレビドラマは放映時間を合計すればけっこう長いので、かなり忠実に描けて小説の映像化には向いているのかもしれません。

オレたち花のバブル組 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

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