God is in the details ~神は細部に宿る~

一箱古本市専門店《吉田屋遠古堂》主人のぐうたらな日々。。。。

呪術!?

2006-12-02 14:22:20 | 歴史/民俗/伝統芸能
読売新聞でこんな記事をひろいました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20061201i516.htm

ふむふむ、一つの埴輪に二つの顔!
それは呪術のにおいがぷんぷんですな。
それはなにも顔が二つあるからということ
だけではないのです。
写真を拡大していただければわかると思いますが、
裏の顔、というかどっちが表なのかわからないので、
矢印がかかれている方の顔なのですが、
わかりますか?兎唇です。口唇裂というやつ。

最近は医療技術の発達で、出産後間もなく、
ほとんどわからなくなるように整形してしまいます。

兎唇にまつわる民間伝承はゴマンとありますが、
とある地方(国外の話です)では兎唇には
呪力がやどると信じられていました。
このへん、珍しくネタもとを忘れてしまっているので
再確認しないで記憶で書きます。
いつものことながら、違っていたらごめんなさい。

兎唇の女の子が生まれるとシャーマンがそれを
養女にして、自分の助手にするのだったような
気がします。兎唇の娘自身が呪術者だというのではなく、
兎唇に宿る力をシャーマンが利用するという
ようなニュアンスだったと思います。

であるとすれば兎唇は単独で活動することはなく、
常にシャーマンの道具として力を発揮するのでしょう。
この埴輪はもしかすると、シャーマンと兎唇が
表裏一体、一対になって呪術を執り行う様を
示しているのかもしれません。
ミズラを結っているので男性らしいのですが、
表のほうが男性のシャーマンで、裏が女性
という可能性もあり得ます。

今回はかなりつっこみが浅くてごめんなさい。
とりあえず動物シリーズの延長と言うことで(笑)

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