30年ぶりに高橋留美子作品、小学館文庫の「めぞん一刻」を読んでみた。
うーん、かなり素敵な80年代、ラブコメの名作ですね(笑)。
今、思えば高校生時代、昭和の終わり頃に夢中になって読んでいたと思うと・・・しみじみします。
改めて1巻から10巻まで一気に読んでみると当時は感じなかった色々な発見があって面白いです。
まず、主人公の一人である音無響子さんが今で言う非常にメンドクサイ女性であること。。。
天然であり、嫉妬深くて・・・自分勝手な勘違いも多く、一回では人の話も聞かない頑固者。
(まぁそれがラブコメの面白さなのでしょうけど)
基本的には真面目で清楚で、他人をほっとけない姉御肌のキャラクター。
その響子さんに一目ぼれで出会いから一途な愛を貫き通す五代裕作というかなり稀有なキャラクター。
今回、読んでみましたが、基本的に普通にもてるいい男ですね(笑)。
ガールフレンドや教育実習の生徒から好かれますが、乗り換えたり、本気で好きになったりしないところが共感出来ます。
物語は最初、優柔不断で頼りない男性像から、一途の愛を貫くことによってラストのほうでは
信念が通ったセリフとか、相手を思いやる気持ちって言うのか物凄く成長した五代くんになっていますね(笑)。
一番印象が違っていたのがテニスサークルの講師、三鷹さん。。。凄く、好青年なんですけど・・・
音無さんを奪い合う、五代くんにとっては恋敵なんだけど、余裕があるっていうのか、やり方がどれもスマートです。
凄く常識人で甲斐性もあり、五代くん以上に音無さんを好きなのに嫌味があまり無いキャラクター。
あれっ? こんなにいい人だったっけ?って思った(笑)。
そして文庫10巻の「桜の下で」を読んだらもう涙が止まらなかった・・・
たまに漫画ってのも読んでみるもんですね。
うん、名作だと思います。
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