MASTER PIECE

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常識バンジージャンプ

2017年03月23日 17時22分47秒 | 書籍



話題のユーチューバー JOEさんの語録集ですね。
書店に並ばない非商業的な書籍の購入を初めてしてみました(笑)

よく有名人の自伝本や語録集など数多くありますが、テレビで観るイメージとは違った部分をだしたり
内面的な事を語ったりしてもっと自分の他のイメージを表現しているもの・・・なんですけど。

この語録集はユーチューブで見るJOEさんそのまんま!!(笑)
熱いなぁ・・・ストレートに自分の思いとか信念とか・・・


現代人には珍しい、(なかなかお目にかかれない凄く不思議な人物だ・・・)

カルト脱出記

2017年02月28日 20時22分39秒 | 書籍



「エホバの証人元信者が語る25年間のすべて。」

表紙のイメージではカルトにはまった著者を家族や友達が脱出させる内容かと思いきや。
物凄く次元が高い内容ですので、良くも悪くも期待を裏切る話です・・・

それというのも著者の母親からエホバの証人の信者となり、家族全員が関わっていく。
著者はアメリカはエホバの証人本部にも呼ばれるエリートとして教団に関わっていく・・・。

この脱出記はたしかにカルトとの関係を絶つって事なんだけど、簡単に説明すると。

「エホバの証人教団はエホバの真理を理解して無いじゃん・・・」
「嘘や矛盾ばっかりで私が学ぶことは此処にはないので辞めまーす!!」

かなり意識高い系です(笑)

歴史的人物で例えるなら、今年宗教改革500年のマルティン・ルターみたいな人物。

いやぁ~面白いですね、佐藤憲雅さん(著者)が教団のトップになっていたらエホバの証人教団も
もっと発展していたかもしれません。。。

やっぱり狭い社会に生きるよりも、もっと視野を広げて外の世界を見たり体験したりしたほうが
楽しく人生を生きる要素なのかも知れないですね。

貴重な脱出記(体験記)でした。


空港にて

2017年01月08日 23時41分54秒 | 書籍



村上龍の短編小説集。

読んだ感想、どんよりと重い内容っていうのか「他人と共有できない個別の希望」なのに希望は感じない。
コンビ二、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅、空港でのそれぞれの人生模様。

なんだろうね、都会の話だと思うんだけれど、それぞれが孤独感を感じていて
ここではないどこかに行きたいのだけれど、踏み出せない弱さっていうか、どうしようもできない運命っていうのか・・・

たしかに楽しくはないです(笑)。

これ、東京観光に持っていった文庫本なのですが、最初の2話だけ読んで持って帰ってきた。
残りは時間を見てゆっくり読みましたが、「駅にて」と「空港にて」が印象的でした。
「駅にて」はピンク・フロイドのコンサートのエピソードなんかが入っていて面白いし
ラストの「空港にて」は熊本の義肢専門学校を尋ねる(尋ねる前の空港での話し)なので印象深い。

一番思ったのは、あれっ!! 村上龍ってこんな感じの文体だったっけ?って事です(笑)。

次は長編を読みたいと思います。

ワセダ三畳青春記

2016年11月23日 23時00分41秒 | 書籍



ノンフィクション作家の高野秀行さんの青春記。
結果から言ってしまえば、私はこういう世界観や人情的な話が大好きなのです・・・
主人公、高野さんが1989年から2000年まで過ごした古アパート「野々村荘」での自伝的小説。

「三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私は
ケッタイ窮まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。
一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。
金と欲のバブル時代も、不況と失望の90年代にも気づかず
能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語」

いいですねぇ~、青春!!(笑)。

考えてみたら、1960年代や70年代の話ではなくて、90年代のバブル時代とその後の話。
その時代背景にはまったく影響されていないところがなにげに凄い・・・

しかし3畳の部屋っていうのはどういう感覚なのだろうか?
九州の田舎に住んでいても自分の部屋は狭く感じるのに、いざ住むとなると覚悟がいるんだろうね。

でもねぇ~憧れてしまいます。 そんな神田川みたいな懐古趣味的生活に(笑)。

奇面館の殺人

2016年11月09日 08時09分27秒 | 書籍



綾辻行人の館シリーズ7作目。

奇面館主人、影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる「鍵のかかる仮面」で
顔を隠さなければならないのだ。季節はずれの大雪で孤立する中、館の中で勃発する血みどろの惨劇。

本日読み終わりましたが、まぁー読みやすくて面白い!!

今回の作品は凄く特徴的で、登場人物のほとんど(招待客)が仮面を着けてストーリーが進むこと。。。
だから各登場人物の表情や仕草という表現が少なくて誰が誰なのか読んでいるほうがよく分からない(笑)

ハッキリしているのはまたもや売り出し中の推理作家、鹿谷門実の独り舞台だという事。。。
事件の真相を解明していく事や、犯人の悲しき過去や境遇を紐解いていく事に関しては
FBI捜査官のロバート・K・レスラーみたいにプロファイリングしていく推理力はもう天才としかいいようがない(笑)
はっきり言って推理作家よりも最初から心理学者や捜査官の職業選べよって思う

読み物としては綾辻さんの書く作品は閉ざされた世界なので、読者が深く入り込めると思う。

一番印象深かったのは、前に読んだ「時計館の殺人」ではゲームのような大量殺人事件だったのに対し
今回の作品は被害者はたった一人だったので凄く安心しました。。。(殺人事件なのに安心したとは変ですけど)

ある程度読んでしまった感はありますので。
フィクションはこれくらいにしようと思います。