三悪人田牧 大和講談社このアイテムの詳細を見る |
水野様が老中にでもおなりになれば、俺達の出世は思いのまま―。目黒・祐天寺の火事で焼死した若い僧は、遠山金四郎のなじみの遊女・夕顔の弟だった。姉弟は、水野忠邦の政敵の落とし胤。忠邦の弱みを握りたい鳥居耀蔵は、火事の裏に何かあると勘づいて、金四郎に働きかける。騙されたら、騙し返せ。駆け引きこそが生き甲斐だ。 』
のちの老中水野忠邦、北町奉行遠山金四郎、南町奉行鳥居耀蔵の若いころという設定であるが、この三人を"三悪人"と言い切ってしまっているところに妙味がある。
狐と狸の化かし合いにはにやにや、くすくす実に楽しく、水の清きといわれる水野がそれほど清廉潔白な人間でもなく、妖怪鳥居もそれほど極悪非道の人間でもなかったというところが面白い。
遠山の金さんはちょっとお得なやくどころ。
この三人に加え忠邦の懐刀小山田縫殿助もいい味を出している。
続編も出してもらえるとありがたい。
本書も朝日新聞の読書のページ(2/8)に「時代小説の新鋭 才能豊かに夢幻の世界つづる」と紹介されていた4冊のうちの1冊。
あとの2冊も楽しみである。
・蛇衆
・木挽町だより 田牧大和 公式サイト
女性なんですって!!
う~ん、逆境ですか…
確かにストーリーテラーとして弱い部分があるように思います。
努力で道を切り拓いてくれたらうれしいですね。
外出時のお供にも良いなと思いました。
新作の『三人小町の恋~』も出ましたね!。
新作出ると手に取ってみたくなります。
新作が話題なのか、いろんなところでネタに
なっていますが、
http://www.birthday-energy.co.jp/
というところでは、田牧大和さんにスポットを
当てた記事でこれはこれで興味深かったです。
「逆境でも努力で道を切り拓く挑戦者」だそうですよ!
これからが逆境との事ですが、たのしい作品を提供してほしいですね。