読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―

2012-06-12 | 国内ミステリー
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
皆川 博子
早川書房
『開かれたのは、躰、本、謎。作家生活40年のキャリアを誇る著者の集大成にして新境地! 18世紀ロンドン。増える屍体、暗号、密室、監禁、稀覯本、盲目の判事……解剖医ダニエルとその弟子たちが辿りついた真実とは? 18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が……解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくときに哀しい不可能犯罪に挑む。 』


設定を飲み込むまでにやや時間がかかったが、後半はページターナーで面白かった。
18世紀のロンドンを(読者を騙せる程度に)リアルに描ききるのはベテラン作家としても相当の覚悟と準備があってのことと推察する。

18世紀の解剖学教室関係者の出来事とは言っても、死体の扱いがあまりにも軽く、好きと言うには躊躇がある。
盲目の治安判事とその助手を主人公に据えたミステリーとして次作が出れば、読むかもしれない。


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