読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

ジークフリートの剣

2013-03-14 | 国内ミステリー
ジークフリートの剣
クリエーター情報なし
講談社
『「あなたは、幸せの絶頂で命を落とす」世界的テノールである藤枝和行が念願のジークフリート役を射止めた矢先、婚約者・有希子は老婆の予言どおりに列車事故で命を落とす。ジークフリート同様に“恐れを知らず”生きてきた和行だが、愛する人を喪った悲しみのあまり、遺骨を抱いて歌うことを決意した。そして和行の前に現れた美女―。今年度「本格ミステリ大賞」候補作家の渾身作。 』


シリーズ4作目で、しり上がりに良くなってきていたので期待して読んだのだが。

オペラ『ニーベルングの指輪』の解釈とミステリ部分の乖離、主役たるべき芸術探偵・瞬一郎を差し置いてメインを張る世界的テノールという触れ込みの藤枝和行に全く感情移入できない点、婚約者の遺骨を持ち歩く気持ちの悪さ、すべてが予言者(恐山のいたこ?)の言った通り…等など(細かい点を上げればきりがないが)残念な内容だった。

ご本人、これが賞を取れなかったことが理解できないらしいが、これでミステリー関連の賞が取れたらその方がおかしいと思ってもらえないと今後の発展は望めまい。
もしこのオペラの解釈が本人のものであるならば、そちらで論をはればよろしかろう。


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