藤の実の下を自転車そして人
藤はマメ科の蔓性落葉樹の総称。
晩春、花のあとに実を結ぶ。
秋になると緑色の長さ十センチはある莢を垂らす。
その中に扁平な碁石のような種が入っている。
硬い果皮は細毛に覆われている。
公園の入り口に藤棚があり、藤の実が沢山垂れ下がっていた。
その下を自転車が通り、そして人も通って行った。
藤の実を暫く見上げ何を得し
藤の実の下を自転車そして人
藤はマメ科の蔓性落葉樹の総称。
晩春、花のあとに実を結ぶ。
秋になると緑色の長さ十センチはある莢を垂らす。
その中に扁平な碁石のような種が入っている。
硬い果皮は細毛に覆われている。
公園の入り口に藤棚があり、藤の実が沢山垂れ下がっていた。
その下を自転車が通り、そして人も通って行った。
藤の実を暫く見上げ何を得し
秋薔薇の夕日浴びをり帰り道
薔薇は四~五月頃に咲くので夏の季語であるが、盛夏を休み、秋涼しくなって再び咲くのを「秋薔薇」という。
秋咲きはやや小振りで花数が少ない。
秋気の増す中で、芳香を放って咲く気品が好まれる。
散策の帰り道、道端に秋の薔薇が咲いていた。
折からの夕日を浴びて、花色を増していた。
ささやかな暮らしは奇跡秋の薔薇
大毛蓼ジャージー姿の学生ら
タデ科の一年草。
アジア原産。
日本には江戸時代に渡来した。
観賞用に栽培されたが、近年は空地や野原などにも自生する。
秋、淡紅色の小花を密に集まってつけ、細長い穂状となって下垂する。
葉の汁は、虫刺され、かぶれの解毒作用がある。
異名は「大蓼」。
道沿いに大毛蓼が咲いていた。
その前を男女ともジャージー姿の中学生がぞろぞろと下校して行った。
川ぐいと曲がる処や大毛蓼
仙人草用水沿ひの細道に
キンポウゲ科の蔓性多年草。
山野に自生する。
八~九月頃、葉腋に集散状の円錐花序を出し、多数の白色の花をつける。
白い花弁のように見えるのは蕚片(四枚)で花弁はない。
中央に多数の雄蕊と雌蕊がある。
有毒のため、「馬食わず」の別名がある。
葉や根は鎮痛、利尿薬として利用する。
痩果に付く線毛を仙人の髭に見立ててこの名がある。
仙人草は季語とはなっていないが、よく見かけ、美しいので試しに詠んでみた。
野火止用水沿いに細い道がある。
その道の脇に仙人草が固まって咲いていた。
散策路仙人草に薄日さし
苦瓜の垂るる畑や散策路
ウリ科の蔓性一年草。
熱帯アジア原産。
日本には江戸時代に中国から渡来した。
夏、小さな黄色の五弁花をつけ、秋に長円形で疣状の突起のある果実を垂らす。
緑色の未熟果を食用にし、沖縄料理のゴーヤー・チャンプルーは有名。
食用だが苦味があり、そのため「苦瓜」と呼ばれる。
正式名は「蔓茘枝」。
実は熟れるにつれて外皮が緑色から橙黄色に変わる。
散策していると苦瓜が生っている畑があった。
苦瓜を横目にしながら歩いた。
首里城の記憶ゴーヤー・チャンプルに