俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青蔦

2017-07-26 | 俳句・夏・植物




青蔦の道に迷ひて返しけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ブドウ科の落葉蔓性木本。

夏に、蔦が緑に茂ったものを青蔦という。







日本、中国、朝鮮半島に自生する。







木の幹、家の塀や壁面などに、巻きひげの先端の吸盤で

張りつく。







木に巻きついた青蔦があった。

どうやら道を間違えたらしく、迷ってしまった。

その青蔦のところから引き返した。






青蔦の洋館の窓開けてあり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏鴨

2017-07-25 | 俳句・夏・植物




気散じの夏鴨一羽ゐたりけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



夏鴨は軽鳧(かるがも)のこと。







軽鳧はカモ科の留鳥で、全国の湖沼や池に見られる。

雌雄同色で、顔に黒っぽい線があり、黒い嘴の先端は黄色。







冬鳥の鴨がけがなどで北に帰らないものは「夏の鴨」と総称

し、「夏鴨」と区別する。







池に来ると夏鴨が一羽泳いでいた。

気晴らしにその鴨をずっと眺めていた。






夏鴨の翠の池を滑りをり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青芝

2017-07-24 | 俳句・夏・植物




青芝を歩きベルサイユを想ふ



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



夏の一面緑になった芝生をいう。







始終新しい芽が出て、秋の半ばごろまで緑が美しい。







ちょっとした青芝があり、そこを横切った。

その時、昔ベルサイユ宮殿に行ったときに見た美しい庭園

の芝生を想い出した。






青芝の鳥の行方を目で追ひぬ



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木斛の花

2017-07-23 | 俳句・夏・植物




木斛の花や御籤の小吉に



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ツバキ科の常緑高木。

関東以西の海べりの暖地に自生し、庭木として植栽もされる。







夏、小さな白い五弁花を下向きにつける。







神社に木斛の花が咲いていた。

久しぶりに御籤を引いてみたら、小吉であった。






花木斛本を手にすること減りて



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時計草

2017-07-22 | 俳句・夏・植物




時計草暮るるにはまだ時ありぬ



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



トケイソウ科の常緑多年生の蔓植物。

ブラジル原産。

日本には享保年間に渡来したという。

巻きひげでほかの物に絡みつく。







夏、蛇の目模様の大きな花を開き、仄かな香りがある。

花の形が時計の文字盤に似ているところから、この名がある。







時計草が幾つか咲いていた。

本当に、時計の針のように見え、夜の時間を指しているよう

であったが、まだ暮れるには間があった。






時計草けふ待ち合せなかりけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする