俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

山吹(2)

2016-04-27 | 俳句・春・植物




山吹や点り初めたる常夜燈



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山吹は、山の谷間で枝が風に揺れ動くさまから「山振」と呼

ばれたのが語源とされている。







京都の松尾大社(まつのおたいしゃ)に夕方詣でた。

赤い大鳥居の上部に乾びた枝が垂れ下がっていたが、これ

は「脇勧請(わきかんじょう)」と呼ばれるもので、鳥居の原始

形式を示すものという。

十二の榊の束があり、月々の農作物の出来具合を占ったと

いう。







山門をくぐると小流れがあり、その両側に八重山吹が奥まで

連なって咲き乱れていた。







境内にはほとんど人の姿は見られなかった。

ただ少女が一人、しゃもじの形をした絵馬に恋の願い事を真

剣な表情で書いていた。







次第に暗くなってきたので、常夜燈が点り始めた。

近くの八重山吹が一層艶やかさを増した。






絵馬に書く少女の願ひ濃山吹



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コメント
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