俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蜻蛉

2022-09-07 | 俳句・秋・動物

 

 

蜻蛉増ゆ山の晴れ間の広ごりて

 

 

 

 

 

 

トンボ目の昆虫の総称。

蜻蛉は古くから生息し、日本には約一八〇種いるといわれる。

夏から秋遅くまで色々な種類が見られる。

 

 

 

 

 

 

河川や湖沼に生息し、成虫、幼虫ともに肉食で他の昆虫を捕食する。

 

 

 

 

 

 

蜻蛉には、鬼やんま、銀やんま、塩辛蜻蛉、秋茜、糸蜻蛉、昔蜻蛉などがある。

 

 

 

 

 

 

山は晴れて青空が広がってきた。

道の周りには蜻蛉が増えて数多く飛んでいた。

 

 

 

 

 

赤蜻蛉飛び立てばすぐ消えにけり

 

 

 

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秋の蝶

2022-09-02 | 俳句・秋・動物

 

 

蜜を吸ふ一心とふを秋の蝶

 

 

 

 

 

 

秋に見られるすべての蝶をさしていう。

 

 

 

 

 

 

せせり蝶や蜆蝶など、どちらかといえば地味な蝶が多い。

 

 

 

 

 

 

秋の蝶には華麗さはないが、どこか哀れさが感じられ、詩心をよびさましてくれる。

 

 

 

 

 

 

秋の蝶が花の蜜を吸っていた。

その一心さに惹かれた。

 

 

 

 

 

秋蝶や瀬音のひびく中をきて

 

 

 

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猿の腰掛

2022-08-29 | 俳句・秋・動物

 

 

妖精の猿の腰掛とぞ思ふ

 

 

 

 

 

 

担子菌類ヒダナシタケ目に属するキノコのうち、とくに木質で多年生となるきのこの総称の一般名。

 

 

 

 

 

 

立ち木や枯れ木に生え、棚状になり、年々成長して厚さと幅を増す。

数十年ものは径一メートルにもなる。

 

 

 

 

 

 

霊芝と呼ばれ、滋養強壮や鎮静に効果がある漢方薬で、栽培品もある。

 

 

 

 

 

 

欅に猿の腰掛が生えていた。

まるで妖精が座る腰掛かと思った。

 

 

 

 

 

参道の大欅にも猿茸(ましらたけ)

 

 

 

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燕帰る

2022-08-25 | 俳句・秋・動物

 

 

畑の上(へ)をまづぐるぐると秋燕

 

 

 

 

 

 

秋になって、南方へ帰る燕をいう。

 

 

 

 

 

 

春に南方から渡ってきた燕は子育てを終え、秋の涼しさがます頃、南方へ帰って行く。

 

 

 

 

 

 

その燕を見送る気持ちを感じさせる季語といえる。

 

 

 

 

 

 

数羽の秋燕がまず畑の上をぐるぐると回っていた。

南へ帰る準備をしているようであった。

 

 

 

 

 

森の木々風に靡ける帰燕かな

 

 

 

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穴惑

2021-09-29 | 俳句・秋・動物




何処へと声かけてみし穴惑




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秋になって蛇は冬眠のために穴に入るが、秋の彼岸を

過ぎても穴にこもらないでいる蛇のことをいう。







俗に蛇は春の彼岸に穴を出て、秋の彼岸に穴に入る

といわれている。







だが、実際はもっと遅く、晩秋になってからである。







道に蛇がいた。

「どこへ行きたいの」と穴惑いに声をかけてみた。






塀を這ひ上つてゐたり穴惑




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