ビオラのつれづれ記

大好きなお花のこと、
日常のちょっとしたことなどを書き留めています。

スペインの旅(4)トレド

2019-04-05 19:34:35 | スペイン旅行

         撮影スポットからトレドの旧市街

 トレドはタホ川が三方を囲む自然の要塞都市で街全体が遺跡の世界遺産です

この景色は同じように川で囲まれたチェコのチェスキークルムロフを思い出させます

ヨーロッパはどこも侵略の歴史の上に成り立っており街を守る要塞は必須なものだったのですね

 

そんな美しい古都トレドに2泊しました。

ホテルは旧市街の高台にある「アルホンソⅥ」という王様の名前が付いたホテルで

ロビーには古い調度品や鎧姿の騎士などが立って中世の雰囲気たっぷりでした

旧市街への城門

旧市街の展望台からの景色

町並みははずっと下にあり旧市街のある場所は結構な高台だと実感

街歩きをしましたが迷路のように狭い路地が入り組んで迷子になりそう

 

 ユダヤ、キリスト、イスラムという異文化が融合されたムデハル建築と呼ばれる建物があちこちに見られます

トレドは刃物や金銀細工の街のようであちこちに多くの店が並んでいました。

    彫金屋さんは実演中          刃物屋さんには日本刀まであってちょっとびっくりでした 

 

 トレドはエル・グレコが活躍した街としても有名です

サント・トメ教会は小さな教会ですがここに飾られたエル・グレコの最高傑作と言われる

「オルガス伯の埋葬」が一番の見どころの教会です。

「オルガス伯の埋葬」は入り口から入ってすぐにあるオルガス伯のお墓の上に飾られていました

  写真禁止でしたので写真はHPからお借りしましたが

  この絵は肉体の埋葬と魂の昇天という2場面が描かれた独特の構図が印象的でした。

 

トレド大聖堂はスペインゴシック様式の最高傑作とも言われスペインで一番の規模を誇る大聖堂です 

高さ90mの鐘楼が天を突くように伸びるシャープな外観

  

水に写った逆さ聖堂がまた美しい

聖堂内部は想像以上の豪華絢爛でした

中に入るとまず天井の高さと750枚もあるというステンドグラスの美しさに圧倒されます

バラの花を形どったステンドグラスのバラ窓が可愛いかったです

   

 

天井のアーチの稜線も特徴的でした。

この下に主祭壇があり鉄製の柵の間からカメラを入れて撮ったのが右の主祭壇です

あまりよく撮れていませんがキリストの生涯を綴った20場面が描かれた金ぴかの祭壇です

 

またこの大聖堂で最大の見どころと言われるのが主祭壇の裏側にあるトランスパレンテと呼ばれるもので

スペインバロックの最高作品と言われているそうです

天使や聖母の像がこれでもかというほどちりばめられれ

天井の明かりとりから差し込む光が効果的に像を浮かび上がらせていました。

 

またもうひとつ注目すべきは「聖体顕示台」です

本物の王冠や金、銀、宝石などがちりばめられていてまばゆい光を放っていました

コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったと言われる金も使われているのだとか

高さ3m、重さは200キロもあり年に一度の祭には外に運び出されて街を練り歩くそうです

日本のお神輿のようなものなんでしょうね?

以上のほかにも名画や彫刻などがずらりと並ぶまるで美術館のような素晴らしいカテドラルでした

  

 

コメント (17)
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