駐車場から正面玄関に向かう通路
3月25日(月)13:00
癌センターボランティアグループふれ愛の月例会に参加
駐車場から正面玄関に向かう通路に 久しぶりに立つ。
ここは10年前から変わらぬ通路で、
突き当りのコーンを左に曲がるとエレベーターがある。
ここで、いろんな人とご一緒する。
大きな包みを抱えて足早に追い越してゆく人は ご家族かなと思う
よそ行きの服装で表情の硬い人は、お見舞いの人かなと思う
荷物をいくつも乗せて台車を押す若い人をみると、退院かなあと思う
それぞれに紙袋を持ち、明るく話しあう人達は、入院かなあと思う
優しい表情の人、厳しい表情の人、一喜一憂した患者さんかなあと思う。
泣き叫ぶ男の子を抱きかかえて走った お父さんかなあと思う。
大勢の人生に登場する 短くて長い通路を 私も とぼとぼ歩く
病院ボランティアは、患者さんに<日常>を運ぶ。
メンバーの高齢化や減少化は 全国的な課題だそうだ。
負担軽減のため4月からは、今の人数に見合った活動量に
見直したという会長の説明を拝聴した。
サービスが無くなって初めて、そこを支えた先輩たちの存在に気付く。
私の身体の不自由度は増し、数年前のようには動けないが
「記録係でよい」と誘われ「居るだけなら」と顔を出す。
闘病中の人生の質が わずかでも良くなるよう 粛々と作業を重ねる。
活動を維持できる体力を 私に与えてくださいと
帰りの通路で祈った。