笑顔浴

優しい時間

また、後で

2017年05月28日 | Weblog

5月2日に伯母が入院しました。

せん妄があったものの

面会に行くと、2時間ばかり部屋に居て

肩のあたりを撫でたり

互いに一方的に話す交流ができたり

(痛みを訴えられなかったのかもしれませんが)

苦しそうに見えないことが

私にとってはありがたいことでした。

 

5月26日に行った時、酸素マスクをして

点滴の針が血管に入りにくい状態でした。

看護師さんが懸命に

どこかで点滴できる場所がないか探しておいででした。

 

5月27日に行くと、点滴は止まっていました。

積極的な治療はしない方針でしたから

死期が近いことを覚悟しました。

時々大きなあくびをする伯母のそばで過ごしていると

1時間ほどして状態が変化しました。

 

親族へ連絡して、母を連れてくるために

「ちょっと出かけてくるよ、また後でね」

と病室をでたのが 15:10。

その30分後に息を引き取ったそうです

98歳でした。 

6月2日が祖母の命日で

「婆ちゃんが迎えにきてくれた」と

京都の叔母が電話の向こうで言いました。

 

5時過ぎに母を連れて病室にもどると

主治医が臨終の診察をしてくだり

伯母の身体を病室で拭いて

退院用に持参していた洋服を着せてもらいました。

眠っているようでした。

 

今日は午後3時頃に喪主の長男が関東から帰省しますから

それまでは通夜室にいて、後を任せて帰ります。

 

「また後で」と口約束して

「ありがとうございました」を伝えないまま

すぐに 伯母と再会できなくなりましたが

いつでも会えると思って、先延ばしにしていると

この世では逢えずじまいになりそうな人が何人もいます。

せめて、

もし今日で逢えなくなっても悔いなし、とばかりに、

その人と過ごす時間を大切にしたいです。

 

 

 


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