( 津軽スチューベン 小粒ですが濃厚な甘さでした )
自分の人生を芝居の作品のように考えると、
私が関わる登場人物は魅力的な人ばかりだ。
自慢するとしたら、そのことを私は迷わず選ぶ。
そして、恥ずかしくない私でいようと決心する。
出逢う日は気持ちがウキウキして楽しい。
だから 別れる日がくると 悲しい。
昨日まで想定していた人生の台本が違った時、私は混乱する。
今夏、40年つきあってきた友人を肝硬変で見送った。
去年まではクリスマス会のお誘いが12月のはじめに必ず入り、
私はプレゼントを選びに街にでた。40回だ。
<女友人が ひとり 病気で亡くなった>のではない。
私が失ったものは、
愛情を与え合う存在 私の甘えられる存在
困った時に力になってくれる存在
私が心配したり気に掛ける存在、
私は私でいいよと認めてくれる存在
何歳までも続くと思っていた彼女のいる将来
お嬢さんの書いた喪中ハガキが母に届く
とうとう、最後の親しい友人を失ったと言う。
去年、お見舞いに行けばよかったと悔やまれる。
「これでもう、誰も友達がおらんなった」と、寂しげな母に
かける言葉がみつからない。