笑顔浴

優しい時間

お見舞申し上げます。

2014年07月27日 | Weblog


暑中見舞いは

小暑から立秋(8月8日)の前日までに受取人に届くように投函する。

梅雨あけの後、7月最終週あたりが投函の目安。

残暑見舞いは

立秋から白露(9月8日)の前日までに受取人に届くように投函する。

実際にはその間にある処暑(8月23日)あたりが投函の目安。 

 

今年も、西宮から暑中見舞いが届いた。

阪神甲子園駅を出てバス乗り場に向かっていた18歳の私に

「あのう、お話がしたいんだけど」と Aさんは声をかけてきた。

40回目の夏のお便りとなった。

毎年変わらない思いやりの文字が並び、ほっと嬉しくなる。

 

東京や大阪の研修会に参加すると、帰りにJR新大阪の喫茶店で再会する。

「私もいつか遊びに行ってみたい」

「私が自力で動けるうちにきてね」

と別れ際に交わす挨拶は、ずっと変わらない。

 

彼女が市役所で働いていた頃は、体力に余力がなかった。

休日は、身体を休養させる日だったから。

お父様が運転する車での家族旅行で、一度、近くの県までこられたが

ドライバーを失った後、旅行のハードルは更に高くなった様子だ。

仕事を辞めたあと、お母様と二人暮らしで、

通院と介護のため、家をあけられないらしい。

そうこうしているうちに、私が歩けなくなるんだろうね、と話す。

 

私達のどちらが転倒しても、互いに抱えて起こすことは無理だ。

特に駅の構内で滑ったりすると、手すりがないので

壁際までゴゾゴゾ這って移動するか、

近くの人に声をかけて助けてもらうか

相手の身体に掴まって自力で立ち上がるしかない。

私達は、互いに、懸命にバランスを保ち

立ち上がる際の、手すりの代わりになろうとする。

 

それは、母と私がランチに行く場合も

95の伯母と86の母が外出時に 

よぼよぼと連れだって歩く時もそうだ。

頼りにならないように見えて

あんがい、頼りになるものなのだ。

 

今年は、40周年を記念して、地元のタウン誌とガイドブックとお菓子を

暑中見舞いに返信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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