俺俺星野 智幸新潮社このアイテムの詳細を見る |
星野智幸「俺俺」を読んだ。以前、朝日新聞で中島岳志が絶賛、知り合いからも薦められ、気になっていた本だ。出だしの数ページを読んで、面白そうなので購入した。
タイトルの通り、オレオレ詐欺の話から始まるが、オレオレ詐欺のエピソードは物語の本質とはほとんど関係ない。オレオレ詐欺がきっかけで別の俺の存在を知った俺は、そのもう一人の俺ととりあえずの役割分担をするため、携帯電話のアドレス帳に俺の名前をもう一人の俺に登録させる形で、自分の名前をゆずってしまう。ここから話は急展開し、次第に俺を俺たらしめていた人間関係や存在基盤がだんだんと揺らいでき、俺がはたして何者なのか訳が分からなくなっていく。
読んでもわけのわからない人は、本を読んでみましょう。
土日は小川山でクライミング。全然登れなくてショックを受けた。最近、フリークライミングに行くたびにショックを受けるので、もう行かないほうがいいのではないかと考えている。