奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

アニメ感想:北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王 第4話「この拳、誰がために!」

2008年10月29日 23時57分20秒 | 2008秋アニメ
回想でカサンドラ陥落の話。作画はボロボロだし声も違和感があるし演出も決して褒められたものではないが、というか全体が本当に酷い状態だが、それでもなお『北斗の拳』の世界観を崩していないがために成立している。まあ『北斗の拳』の世界観自体がかなり無茶なものだったから、なんでもありと言えばありなのだが。
次回はトキ登場。それだけでワクワクしてしまうのも困ったものだ(苦笑。


アニメ感想:ケメコデラックス! 第4話「彼女が水着に着替えたら!?」

2008年10月29日 23時55分59秒 | 2008秋アニメ
お約束の水着大会(?)ネタだが、残念ながらつまらなかった。
主人公の三平太がケメコに振り回されるというのが基本の展開なのだが、ストーリー部分がかえって足枷になっているように感じる。シリアスとギャグのメリハリがあるわけでもなく、単調な展開となっていた。全体の中で主要キャラクターたちがそれぞれ自分勝手に動いて浮いている印象だ。相互の関係性や物語の展開に対する言及も少なく、それでいて重い雰囲気がハチャメチャなノリを壊している。
ケメコの中身の美少女の存在が、作品全体を中途半端なものにしているように思う。不細工なケメコがひたすら三平太を振り回すだけならばそれはそれで突き抜けそうな感じなのに、中身がいることがかえってつまらなくしている。コレがこの作品の魅力と言えるようなものが伝わってこない。
おバカでも萌えでもギャグでも何でもいい。突出したものがあって初めて作品を見ようと思うのだ。惹きつける何かが伝わってこなければ見続けることはできない。


アニメ感想:ヒャッコ 第4話「3コメ 牛飲馬食虎食」「6コメ 虎は虎連れ」

2008年10月29日 23時54分23秒 | 2008秋アニメ
なんとも微妙な作品である。作画にはやや難があり、テンポにもやや難があり、演出にもやや難がある。「萌え」系としてはエピソードに惹かれるものがなく、ギャグと呼ぶにはお寒い内容だ。
「萌え」系を狙った失敗作と言っていいのかは分からないが、作り手が何をしたいのか見えてこない。ゆるいから見ていて不快になることはないが、積極的に見たいと思わせる要素もない。
この作品ならではの面白さに気づいていないだけなのかもしれないが、評価している声もほとんど聞こえてこず……。当落線上を沈み行く状況だ。


スケートアメリカ2008女子フリー感想

2008年10月28日 01時28分22秒 | スポーツ
米NBCのサイトなどを見てすでに結果を知った上でのテレビ観戦。ラスト6人の演技をざっと見た程度だけれど、数名の感想を。

☆長洲未来

両親は日本人ということだが、日本人離れした手足の長さに目を見張る。もちろんそう見せる演技構成が素晴らしいわけだが。
スピード感があるのは何よりも評価できる点だ。キムのSPもスピードを感じたが、彼女もその点が印象深かった。また、最初のスピンは先にも述べた手足の長さを巧みに表現していてインパクトが強かった。このスピンだけなら既にトップクラスの演技だろう。
後半ミスも目立ち若さを露呈したが伸びしろはかなりあると感じられた。まだまだ若いが、バンクーバーは十分射程内にある。最近の女子フィギュアではピークの一つは15、6歳あたりにある。長洲は2010年の冬季五輪を16歳で迎えることになる。

☆安藤美姫

彼女に対してはいつも厳しいコメントを書いている気がする。マスコミが騒ぎすぎることが原因で、常にオーバーレイテッド(過大評価)されている印象があるからだ。もちろん世界選手権を勝った選手であり、世界のトップクラスの選手であることに全く異論は無い。ただ現段階で浅田・キムの二人に勝つには相当の幸運が必要であることも間違いないだろう。
フリーの安藤は精彩を欠いた。ジャンプに大きなミスも無く(トリプルトリプルが回転不足に判断されたが)、それでいて得点は伸びなかった。おそらく四回転を成功させたとしてもキムには届かなかっただろう。もともと安藤はジャンプの印象が強いが、それ以外の面も力を付けて世界選手権を取った。それなのにこの日の演技はジャンプしか記憶に残らないものとなった。
ひとつにはスピード感のなさが挙げられる。ジャンプ以外は全体に緩慢で演技のキレが感じられなかった。SPのステップで転倒したせいか力を入れていたステップも印象に乏しいものとなった。ジャンプとジャンプの繋ぎでも目を惹くようなものがなく、ひたすらジャンプを飛んでいたという記憶しか残らない。
四回転に賭ける意気込みは分かるが、四回転が安藤を縛っているという思いはトリノの頃から感じ続けている。もちろん四回転を綺麗に跳べたなら高い評価に繋がるのは間違いない。だが、本番で試せないレベルの技に頼るのはどうかと思う。四回転を跳べなくとも世界選手権で勝てるほどの力を持っているのだから。四回転に挑戦する姿勢は素晴らしい。ただマスコミなどによって呪縛されているように見えてしまう。
ジャンプはともかく、それ以外の要素を次の中国での大会までにどこまで修正できるのか。今シーズンをどう過ごすかがオリンピックへの重要な布石となるだけに注目したい。

☆中野友加里

安藤ばかり注目されるが、中野の成長はかなり充実しているように見えた。演技の深みという点ではキムには劣るが、それでも高い表現力は見事だ。中野らしさというものが表情だけでなく演技として出せるようになってきた。
課題ははっきりしている。トリプルアクセルとトリプルトリプルのコンビネーションジャンプだ。日本のトップスリーで甘んじるならばこれらは必要ない。しかし、世界のトップスリーの座を狙うには絶対に必要となる。試合後のインタビューで自ら真っ先にこの課題を挙げていた。しっかりと自覚している点で伸びる余地は十分にあると思った。
フリーの演技だけ見れば、安藤よりもいい内容だった。それでもキムとの差は大きい。先に挙げたジャンプを安定して跳べるようになった上で初めてキムとの勝負の舞台に立ったと言える。バンクーバーまでの時間を考えると、今シーズン中に一度はこれらのジャンプを本番で見てみたいところだ。この日の調子は万全ではなかったが、それでも安定した演技を見せた。次はしっかり調子を整えて、チャレンジして欲しい。

☆キム・ヨナ

ミスがなかったわけではない。それでも圧倒的な勝利だった。スピード、表現力、ジャンプの安定感、そして自信。着実に成長している様子が窺えた。
浅田真央もそうだが、たとえ失敗してもそれを乗り越える精神的な強さが伝わってくる。それが演技の細部にまで宿り、見る者を惹きつける。高いスケート技術が表現力の礎になっている。
もちろんまだまだ現状に満足していないだろう。何と言っても高いレベルで競い合うライバルの存在が互いを高めているのは間違いない。自国開催のグランプリファイナルで3連覇も掛かっている。また女子では未だに達成していない200点越えも視野に入っているだろう。こうした高い目標の先にはもちろんバンクーバーがある。
現状世界で彼女を脅かすのは一人だけだ。恐らくキムは現在のレベルの維持と精度の向上に力を注ぐだろう。技術的なレベルでの新たな冒険は必要ない。完璧なキム・ヨナの演技を見てみたいと思う一方、それを上回る浅田の演技も見てみたい。バンクーバーに向けた二人の戦いに世界中がワクワクしているのではないか。


アニメ感想:かんなぎ 第4幕「シスターーズ」

2008年10月27日 21時20分09秒 | 2008秋アニメ
ナギの妹ざんげちゃん登場。強烈な裏表のある性格は、インパクトはあったが……。
正直つかみどころのない作品だ。前回はテンポの良い演出で好感を持てたが、今回はまあ普通。「本当の自分」といった青臭いテーマを描きたいのか、単に騒動に巻き込まれる主人公を描きたいのか、それともハーレム系でウハウハが描きたいのかさっぱり見えてこない。作品の方向性が定まっていない印象をいまだに拭えないところに問題があるのは確かだろう。
ナギの表情はいいんだけれど、それが作品の魅力に繋がっていない感じだ。ストーリー性を重視するなら明確な目標を早く提示した方が見やすくなると思うのだが。


アニメ感想:とある魔術の禁書目録 第4話「完全記憶能力」

2008年10月27日 21時18分02秒 | 2008秋アニメ
テンションの高さが目立つ。第1話からここまで作画、演出、シナリオ、演技のどれをとっても高いレベルを保っている。緩急のメリハリという点では第1話を除いて物足りないが、物語の密度や速度は十分に楽しめるものとなっている。
圧倒的な力の前に屈する主人公だが、それでもなお言葉で相手を説き伏せようとする姿勢は好感が持てた。まっとうな感性と言葉への信頼。それは主人公に対しても、作品に対しても好ましく映る。その前提があってあえてずらすならいいが、前提すら崩壊している作品が多いのも事実。もちろんアニメに限った話ではなく。本来はこのレベルの質を維持した上で、どんな物語を紡ぐのかを競ってくれるといいのだが、残念ながら現実はこのレベルに達する作品はほとんど見当たらない。


アニメ感想:あかね色に染まる坂 第2話「あかね色のアプローチ」

2008年10月27日 21時16分46秒 | 2008秋アニメ
いかにもなハーレム系アニメ。原作は18禁PCゲームだし、ご都合主義的な展開は当然のように目に付くが。ヒロイン優姫のツンデレぶりはさすが釘宮。主人公の妹の湊との掛け合いはいい感じだった。
印象として、紙芝居風ラジオドラマという感じだ。人気声優の手堅い演技はそれなりに聞き応えがあるが、アニメとしての演出は乏しい。それでもシナリオはそこそこ頑張っていて、見ていられないほどひどい内容ではない。まあ積極的に見たいと思うほどでもないけれど。


アニメ感想:キャシャーンSins 第4話「滅びの天使」

2008年10月27日 21時14分36秒 | 2008秋アニメ
「滅びの天使」と呼ばれるソフィータという少女が登場。甘ったるい声に違和感を覚えるが、まあそれはそれでありか。
作画、演出は悪くないが、作品の根底に流れる「甘さ」が気に掛かる。作中の表現なら「青臭さ」と言ってもいい。前回の感想でも書いたが、それが克服すべきものなのか今後の展開でのその扱い様で作品への評価が変わりそうだ。


アニメ感想:黒執事 第4話「その執事、酔狂」

2008年10月27日 21時13分10秒 | 2008秋アニメ
お約束(?)の女装ネタ。2次元に性別は無いしね。
それはともかく、19世紀末のロンドンと言えばジャック・ザ・リッパー。今回その犯人を捕まえるという筋書き。ギャグ要員が豊富なので、シリアスとギャグの切り替えのテンポがよく、シエルのあられもないシーンもあって大盤振る舞いの回だった。シエルは男でも女でも高く売れそうだ。
ギャグとシリアスが渾然一体となった作品は大好きなので、今季一押しアニメと言えるだろう(『とらドラ!』もいいけどね)。


アニメ感想:TYTANIA 第3話「英雄の条件」

2008年10月27日 21時11分07秒 | 2008秋アニメ
おそらくおよそ20年振りくらいにタイタニア1巻を読み返した。『銀河英雄伝説』はたまに読み返すこともあったが、それ以外の田中芳樹作品は当時読んだきりだったし。特にこの作品はどうしても『銀英伝』とかぶっているため、その縮小再生産ってイメージが根強かったのだが。読み返して思ったのは意外と猥雑だったということ。『銀英伝』が清廉ってわけでもないが、ヤン・ウェンリーと比べてファン・ヒューリックはもっと普通の若者として描かれているし、タイタニアの面々もより現実的な人間像に近付けようとしているように見える。その猥雑さを果たしてNHKのアニメで描けるのか。そのあたりも興味の対象となった。
この3話ではファンの救出シーンがオリジナルになっている。リラの仲間で命を呈してファンを助けようという人物がこんなにいるとはって思うが。それを除けばほぼ原作に忠実な展開。もう少しテンポ良く進んで欲しいところではあるが、あれこれ押さえようとすればどうしてもテンポが犠牲になるのは仕方ないか。ファンがタイタニアを倒す決意をするあたりまでどう演出を積み上げるかがこの作品の評価になりそうだ。