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奇想庵@goo

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アニメ感想:天体戦士サンレッド

2009年06月17日 18時14分37秒 | 2008秋アニメ
キッズステーションで見ていたので、tvkより2ヶ月遅れで26話完結。

1話15分のギャグアニメ。特撮ヒーローもののパロディという意味では目新しいものではないが、キャラクター造型に味わい深いものがあり、独特の雰囲気を持ったアニメに仕上がっている。2008年のギャグアニメの中では最も秀逸と言えるだろう。
監督の岸誠二とシリーズ構成の上江洲誠は『瀬戸の花嫁』でもコンビを組んでいる。『瀬戸花』はパロディと畳み掛けるようなギャグが主体だったが、この作品ではじんわりとした笑いがメインで、シュールなものも少なくない。

事実上の主人公であるヴァンプ将軍は、「カリスマ主夫」「理想の上司」と言われるような人物。冴えない外見だが、中年の星のような存在だ。だが、世界征服、レッド抹殺という使命は果たせそうになく、中間管理職の悲哀があったりなかったりする。
対するサンレッドは、正義の味方でありながら、粗野で粗暴。無職で、恋人かよ子さんの”ヒモ”だったりする。無茶苦茶強く、ほとんどちんぴら状態だが、時折見せる”いい奴”な面がうまく彩りを添えている。

怪人たちも個性豊かで、日常生活にうまく溶け込むように描かれている。神奈川県川崎市という地域限定ヒーローとして、リアルな舞台を用意している点も地に足を着ける描写に繋がっている。小市民的な幸せや、サンレッドに関わる不幸など、ある意味等身大のリアリティが面白さに結び付けられていて他にない独自性を醸していると言えるだろう。

既に第2期の制作も発表され、まだまだ目が離せない作品だ。15分アニメである点や、作画のチープさも作品の個性になっている感じで、このままの雰囲気を壊さずに第2期もやって欲しい。


アニメ感想:喰霊-零- 第8話「復讐行方」第9話「罪螺旋」第10話「悲劇裏」

2008年12月22日 18時54分39秒 | 2008秋アニメ
ついに回想部が終わった。テンションを取り戻した点に関しては素直に評価したい。第1話第2話の衝撃的展開は一種の禁じ手を使ったわけだが、その後回想部に突入した時は不安ばかりが募った。あのインパクトに繋げていけるのかどうか。その心配は杞憂だったと言ってもいいだろう。
だが、一方で手放しの賞賛を贈る気持ちにもなれない。よく描いてはいたが、それでも「薄さ」を感じてしまった。
話の肝にあたる黄泉の絶望。正直この程度で落ちるのかというのが率直な感想だ。全体に人間関係や内面の描写に厚みを感じられなかった。確かにそれが今風なのかもしれないが。
人は誰しも心に闇を抱えている。その闇と向き合えるというのが強さだろう。
神楽の揺らぎを契機と描く手法はいかにも作り手の狙いって感じで、薄さがより強調されてしまった。光と闇、様々なものを抱えて初めて血の通ったキャラクターとなる。そうした厚みの感じられないまま進むドラマは残念ながら心から楽しむことはできない。

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アニメ感想:とらドラ! 第10話「花火」第11話「大橋高校文化祭【前編】」第12話「大橋高校文化祭【

2008年12月22日 18時51分38秒 | 2008秋アニメ
キャラクター小説=ライトノベルの皮を被った青春小説といった感が強くなってきた。個性的で魅力溢れるキャラクターを前面に押し立てながら、青春のもやもやした感じを表現しようとしている。
問題はそれが成功しているとは言いがたい点だ。作品の質は高いし十分に面白い。だが、ストーリー性を重視するとキャラクターの魅力が消え、キャラクター色を強くすれば描かれる思いは薄まっていく。残念ながら両立できているとは言えない。
この作品のつかみは大河というキャラクターの個性によるものだった。彼女の魅力を活かし切れているようには見えない。作り手の意思は分かるが、もう少し違ったアプローチの方法があったのではと思えてしまう。
文化祭編に至ってはストーリーのためにキャラクターが動いている感じが目に付くようになってきた。定められた枠を打ち破る楽しさがこの作品の本来の姿だったのに、その要素はすっかり影を潜めてしまった。このまま中途半端にどっちつかずになってしまったらもったいない。いい作品だけにそう思ってしまう。

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アニメ感想:まかでみWAっしょい! 第9話「なんか妹が来てデートなんですけど。」第10話「なんか雪山

2008年12月22日 18時49分40秒 | 2008秋アニメ
第9話はエーネウスがメインの話。拓人が影が薄いせいもあってヒロイン三人よりもエーネウスの方が存在感が強い気もするだけに、華のある演出となった。オチはお約束通りだったが、この作品の場合は下手にひねらない方がいい。
第10話11話は連続した話。ハチャメチャな展開からシリアスへの急変だが、伏線も含め正直つまらなかった。ギャグのベースの上に様々な遊びを入れていくのはいいが、そのベースを崩してしまうとこの作品の魅力は消散してしまう。
快楽原則に忠実に従って描いているうちはいいが、そこを逸脱してしまうと中身のなさが目立ってしまう。ストーリー性を導入することで得られるメリットとデメリットを比較して明らかに後者が際立ってしまった。印象としては「やっちゃった……」って感じだ。

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アニメ感想:ヒャッコ 第8話「11コメ 虎に立つ矢」「12コメ 虎を描いて猫に類する」第9話「13コ

2008年12月17日 23時11分12秒 | 2008秋アニメ
蕾家祈、大場湊兎、風茉莉冬馬と毎回個性的なキャラクターを取り上げ、虎子と絡ませている。祈の回は比較的メリハリが利いていて悪くなかったが、他の二人の回は可もなく不可もなくといったところ。
女子四人組と言えば『ひだまりスケッチ』が思い浮かぶが、日常の中の些細な出来事を取り上げていたのに対して、この作品ではマンガ的なキャラクターを使って面白さを引き出そうとしている。そのため日常からはどんどんとかけ離れていってしまうスタイルになった。
だが、キャラクター性を際立たせるような演出に乏しくインパクトに欠けるため、作品の面白さがぼやけてしまっている。このまま印象の薄いままに終わってしまうのだろうか。

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アニメ感想:かんなぎ 第9幕「恥ずかしい学園コメディ」第10幕「カラオケ戦士 マイク貴子」第11幕「

2008年12月17日 23時06分49秒 | 2008秋アニメ
Ask Johnにて「自己言及系おちょくりANIME」と呼ばれていたが、オタク狙いの楽屋落ち的演出が目立つようになって面白くなりだしたのは事実だ。別の表現で言えば「作り手の暴走(褒め言葉)」。
しかし、11幕からその傾向は薄れ、再びストーリー性が表に表れ始めた。確かに完結を目前にしてストーリーを収束させる必要があるという判断からなのだろうが、それによってこの作品の魅力も薄れつつある。
残念ながらこの作品のストーリーに惹きつける要素は少ない。暴走する前の序盤の展開がつまらなかったように、物語やキャラクターは凡庸だ。暴走が止まれば逆戻りしてしまいそうだ。
ストーリー性なんてただの飾りだと割り切ってしまえるかどうかが実はこの手の作品の面白さを測る物差しとなる。『まかでみWAっしょい!』もだが、ストーリーの呪縛がいまだ作り手を支配し続けている。それを断ち切れないようだと尻つぼみに終わってしまうだろう。

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アニメ感想:純情ロマンチカ2 第7話「月に叢雲花に風」第8話「恋は思案の外」第9話「一難去ってまた一

2008年12月17日 23時03分24秒 | 2008秋アニメ
ウサギ父の登場回となった「月に叢雲花に風」。ウサギ兄との対比や熊の木彫りなど面白い演出が冴えた。
純情テロリストからの「恋は思案の外」は2期ベストかも。ベタな泣かせる話だが、ストレートに描いている。宮城がしっかり大人してて、それでいて照れずに忍への気持ちを表現できるところがいい。
「恋は思案の外」は美咲とウサギさんのデート話。2期は美咲の揺れが感情の動きに即してというよりも物語の展開上に迫られてといった感じが強く、この回もそうした印象を受けた。
更にその印象を強くしたのが「縁は異なもの」。ウサギ従兄妹の薫子登場で急展開かと思いきや、今のところ彼女の存在感は薄い。ウサギ父の言葉に揺れる美咲だが、言葉で相手にちゃんと伝えられないというありがちな展開が続く。創作上の定番ではあるが、ロマンチカ組の話はそのパターンが多すぎてちょっと食傷気味。

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アニメ感想:ONE OUTS 第1話「謎の男」第2話「勝負師」第3話「ワンナウツ契約」

2008年12月17日 23時02分03秒 | 2008秋アニメ
関西地区では2ヶ月遅れでのスタート。
野球マンガではあるが、日本テレビ熱血系勝負アニメ三部作として『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』『逆境無頼カイジ』に連なる作品となっている。
正直これを「野球」アニメとは呼びがたい。いろんな意味で野球の常識からは掛け離れている。ここに野球の楽しさを求めることはできない。
雰囲気は『アカギ』にかなり近く、主人公の突出した偉才ぶりを前面に押し出した作りだ。主人公は勝負後に解説はするが、勝負時にはほとんど語らず、周囲のキャラクターやナレーションで勝負の凄さを煽る手法は共通している。
そういうものだと割り切れれば楽しめる作品。これはもう確立したスタイルと言ってもいいだろう。

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アニメ感想:喰霊-零- 第7話「呵責連鎖」

2008年11月28日 21時13分53秒 | 2008秋アニメ
神楽の弱さと黄泉の弱さ。神楽の弱さは甘さで鼻につくが、黄泉の弱さはこれからどう描かれていくか興味深いものがある。
冥が単純な悪役になってしまったことは残念。黄泉との絡みでもっと複雑な描き方もあっただろうに。一方、全ての元凶のような三途河カズヒロが強すぎるのも気になるところだ。ちゃんと最後に物語を収束できるのかどうか。不安いっぱいだけれども、見続けさせるクオリティはなんとか維持している。

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アニメ感想:今日の5の2 第8話 28時間目「メモリ」29時間目「ハラヘリ」30時間目「セクラベ」3

2008年11月28日 21時11分43秒 | 2008秋アニメ
「メモリ」はダイエット話。小5でダイエットってどうかと思うが。更に保健室とはいえ、扉を開けたら丸見えのところで裸ってもっとどうかと思うのだが(笑。
「ハラヘリ」は「メモリ」を受けての話。カズミの観察日誌はまだ続いているのね。
「セクラベ」はリョータとチカの背比べの話。勝負になると無茶な賭けをするリョータらしさが発揮されている。それはともかく、鉄棒のシーンがないのはダメっしょ。
「ギュウニュウ」もリョータとナツミの勝負。でも単なる飲み比べ。牛乳と言えば笑わせてナンボと思うのだが。

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