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プレイオフ ピクチャーAFC編

2006年12月10日 18時28分46秒 | アメリカンフットボール
NFLもいよいよ佳境に入った。12月、レギュラーシーズンも残り4週。昨年のピッツバーグのように、ここで勢いをつけることが、ポストシーズンを戦う上でも重要となる。
時間的に余裕がなく、週ごとの雑感が書けなかったので、ここで各チームの今後の展望をしてみる。第14週のサースディゲームは無視(笑)。13週までの結果をもとに見ていこう。

【AFC】
○ Indianapolis Colts 10-2
昨年同様、開幕から快進撃を続けていたが、ダラスに黒星を喫し、更に13週にはテネシーにまさかの逆転負け。ここにきてチームのモメンタムを失うことは昨年の二の舞を予感させる。ルーキーRBアダイの活躍は光明だが、QBマニングにやや精彩を欠く印象を持つ。この流れを変える何かは、チームの中から生み出していかなければならないだろう。

○ San Diego Chargers 10-2
チーム力は安定していたが、QBリヴァースがどんなパフォーマンスを見せられるかが鍵だった今シーズン。期待以上の彼の活躍でスーパーボウルも見え始めた。攻撃の原動力はもちろんLT。彼の記録的な活躍がチームにモメンタムを生み出している。この好調を維持していけるかが今後の注目だ。ポストシーズンに弱いジンクスを持つHCショッテンハイマーの悲願が叶うのか。

○ New England Patriots 9-3
寒くなるにつれ調子を上げてくるNE。戦力面では高い評価はされていないが、それでも勝てるチーム。残り対戦カードも楽で、ホームフィールドアドバンテージを巡る争いがポイントとなりそうだ。鍵を握るのはOL。まだ不安を残すユニットがQBブレイディをしっかり守りきれるか。

○ Baltimore Ravens 9-3
自慢の守備力がこれからの戦いに生きてくる。課題の攻撃も、QBマクネアは経験豊か。ポストシーズンを戦い抜ける実力はあるが、起爆剤が欲しいのも事実。不安材料は主力の高年齢化だけに、若手の台頭が求められている。

○ New York Jets 7-5
強さは感じないが、しぶとくプレイオフ戦線に残っている。これもひとえにQBペニントンがケガをせずに出場できていることが大きな理由となっている。RBではルーキーのワシントンがよく頑張っている。守備も決して強くはないが、よく健闘している。スケジュールが比較的楽なので、接戦をきちんと制していけばチャンスは十分にあるだろう。

○ Cincinnati Bengals 7-5
昨年のシンデレラチームで、今シーズンも注目されたシンシナティだが、苦しみに苦しんでなんとかプレイオフ戦線に生き残っている感じだ。昨シーズン守備でのビッグプレイがチームに勢いを与えたが、CBオニールの負傷などもあって今シーズンはターンオーバーを取れずにいる。爆発的な攻撃力もなりを潜めているが、ここに来てようやく少し明るい兆しが見えてきた。スケジュールは厳しいが本来の力を見せられれば、昨年のピッツバーグのような活躍も期待できる。

○ Jacksonville Jaguars 7-5
守備力の高さとランアタックの安定性でここ数年いい成績を残しているジャクソンヴィル。しかし、インディアナポリスと同地区ということもあり、その壁が常に大きく聳え立っている。QBギャラードはそこそこのパフォーマンスを見せているが、レフトウィッチ同様チームを化けさせるだけの力はない。スケジュールも厳しく、プレイオフ進出はかなり困難と言わざるをえない。

○ Denver Broncos 7-5
ついにプラマーを諦め、QBカトラーをスターターに据えたデンバー。1試合見ただけで評価はまだ下せないが、今シーズンこれ以上勝ち星を延ばすのは難しそうに思える出来だった。守備も強く、ランも非常にいいだけに、パッシングゲームさえ改善できれば頂点も目指せるチーム。しかし、問題は決してQBだけの責任ではなかった。

○ Kansas City Chiefs 7-5
QBグリーンの復帰がチームにモメンタムをもたらすことにならなかったのが辛いところ。RBジョンソンが復調し、攻撃の形はできてきたが、それが得点に結び付いていない印象だ。スケジュールも厳しいだけに、13週のクリーヴランド戦の敗北は非常に手痛いものとなった。

○ Buffalo Bills 5-7
攻守ともにそこそこ。攻撃ではRBマゲイヒーがいまひとつ。QBロスマンはそれなりのパフォーマンスだが、ブレイクするほどではない。守備も悪くないが、あと一歩物足りない感じがする。

○ Miami Dolphins 5-7
QBハリントンとなって長く苦しんだがようやく攻撃が噛み合ってきた。とはいえ、今シーズンのプレイオフ出場は絶望的で、来期以降に向けた戦いが必要となる。ハリントンで行くのか、カルペッパーか、それとも新たなQBの獲得なのか、チームの方向性が問われる時期だ。

○ Pittsburgh Steelers 5-7
昨年のスーパーボウル覇者の低迷。QBロスリスバーガーにその責を求める声が多いが、確かにキャンプの欠場などで呼吸が合わないという問題もある。しかし、それ以上にこのチームの低迷の原因ははっきりしている。それはモチベーションの低さだ。1ヤードに賭ける貪欲さが積もり積もって勝利へと繋がるスポーツなのに、昨年まで見られたそれが今シーズンは感じられない。最高のモチベーターであるHCカウアーをもってしてもそれは変えられないことをまざまざと示して見せたシーズンだった。

○ Tennessee Titans 5-7
オープンデート後4勝2敗。ボルチモア戦も1点差の惜敗で、フィラデルフィア戦ではマクナブを壊し、マニング兄弟相手に2試合連続のサヨナラFG勝利。現在AFCで最もモメンタムを持ったチームと言えるかもしれない。原動力はルーキーQBヤングとRBヘンリー。特にヴィンス・ヤングは初スターターの頃と見違えるほどで、かなり落ち着いたプレイができるようになった。パサーとしての評価は高くないが、ヴィック同様に窮地でのスクランブルが活路を切り開いている。このタイプはハマると活躍するが、脆さもあって安定した勝利が掴みにくい欠点を持つが…。少なくとも今はノりにノっているのは事実だ。

○ Cleveland Browns 4-8
KC相手にアップセットを演じてみせたものの、チーム力の低さは改善されていない。フライに代わるQBアンダーソンがどのようなパフォーマンスを見せられるか注目だ。守備の再建も含めて、クレネル就任2年で成果は見えていない。

○ Houston Texans 4-8
ドアマットチームで勝てない原因をQB一人に押し付けてもいつまで経っても改善しない。クリーヴランドのティム・カウチの姿が重なって見えてしまうQBカーだが、ランニングアタックが確立しないとHCキュービアックのオフェンスも機能しそうにないだけに、カーを変えても状況はよくはならないだろう。それでももう少し結果を残さないと来シーズンのQBの座が危ういのも事実。残り試合で、NEやコルツ相手に奇跡を起こせるか。

○ Oakland Raiders 2-10
QBブルックスがケガから復帰しても、チームの規律のなさはどうしようもない。まずは戦う集団へとメンタル面から立て直さなければ当分この位置から抜け出すことはできないだろう。

各地区トップの4チームはほぼ当確した感じ。残る二つの椅子を7勝のチーム5つが争っている。その中では、NYJとシンシナティが有利、対抗はKC、Jaxとデンバーはかなり不利だ。
プレイオフの展開はホームフィールドアドバンテージが鍵を握りそう。昨年のようにロードで勝ち続けるのはめったにあることではない。コルツ、ペイトン・マニングの意地も気になるが、現時点では本命SD、対抗NEと予想する。


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