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『セイントオクトーバー』第8話

2007年02月25日 20時56分47秒 | セイントオクトーバー
イマイチの回。この作品は奇抜な演出が売りなわけだが、今回は取り立てて見所がなかった。しいて言えば、ソフィア部長が可愛かったあたりか(笑)。

これだけだと寂しいので、『セイントオクトーバー』の見所について語ってみよう。
ゴスロリ少女探偵団の3人、黒ロリの小十乃は天然が入っているとはいえ基本は割とフツーのキャラ。捨て子であるというトラウマがあるが芯は強い。戦う理由は強く語られてはいないが、同じ境遇と思われるユアンを守りたいということになっている。
白ロリの菜月は、お金持ちと小十乃大好きが基本のキャラクター。設定的にはCCさくらの知世と同じ感じだが、発明好きで気が強く、独占欲も強い。7話で白ロリ時にチェーンソーをどこからか取り出したりしたので、今後もそういった路線もありなのかも。ユアンと小十乃を取り合った話があったが、現在は三咲と反発しあう仲だ。
赤ロリの三咲はツンデレのような、ワイルド系のような、まだキャラが固まっていない感じ。少なくとも7話と8話ではかなりキャラが違う。8話では功士朗のツッコミ役としての活躍が目立ったが、ボケ役の多いこの作品の中では貴重なツッコミ役と言えるかもしれない。
ユニークなのが、黒ロリ白ロリの二人だと戦闘シーンはお遊戯な感じなのに、赤ロリが入るとかなりまともになるということ。どうも意図的な演出っぽい感じだ。そのギャップで今後も見せていくのか、なにか変化を狙っているのか、注目のポイントだ。

3人の少女をとりまくキャラクターを見てみよう。
ヨシュアは神父にして小十乃の育ての親。毎回のスィーツの製作が見所のキャラだが、学生時代に功士朗からルシファーとあだ名を付けられたように結構腹黒そうな一面も。物語に深く関わっていくかどうかはよく分からないキャラだ。
功士朗は回を追うごとに悲惨になっていく。まあほとんどは自業自得のような面もあるが、果たして終わるまでに一度くらいは見せ場があるかどうかが最大の注目だ。7話に登場した元カノはゲストキャラで終わりなのか、再登場があるかどうか気になるところ。功士朗との掛け合いがなかなか面白かったのでまた出て欲しいのだが。
ユアンはいまだかなりニュートラルな位置に置かれている。功士朗に対してだけは既にいじめる側だけども。謎の中心だから、今後物語に深く関わるのは間違いないが、最後までシリアスキャラを保つかどうかが見所だ。彼を使って何かユニークな遊びを演出したら、かなり驚くが……。
あと、小十乃たちのクラスメイトの猟兵がいつ、どう関わってくるかが注目だ。かなり伏線を張っているが、張ったままになっている。このまま何もなしってことはないはずだが、さてどうなるか。

最後に敵側のキャラクターたち。
インパクトという意味ではこの作品の主役、クルツ社長。何を考えているか分かるような分からないような不思議なキャラクターだが、何でもありのキャラなので演出の見せ場でもある。彼に付き従うアッシュとのやり取りも面白い。
そして、この作品で私が一番好きなキャラクターがソフィア部長だ。一中間管理職にして、クルツラヴ?な女性。かっこいいし、それを自覚してるけれど、占いに走ったりお子様ワインを飲んだりと微妙に外してるあたりがうまく描いている。失敗続きでそろそろ後が無くなってきているだけに、果たして最後まで出続けられるのかが気になるところだ。
カフカはこの作品のマスコットキャラクター(ぇ。少なくともこの作品を象徴するような訳の分からないキャラクターではある。メインの敵役もこなしたが、やられキャラ(雑魚キャラとも言う)としても活躍中。また、ソフィア部長との掛け合いも見せ場だろう。

駆け足にキャラクターを見てきたが、あくまでもこの作品のメインはキャラクターではない。ぶっとんだ設定にユニークなキャラクターたちがあっても、この作品の見所は演出にある。つまり、見せる内容よりも見せ方が注目のアニメなのだ。そのため回によってかなり出来にバラツキがある。
エルロックの出た1話と5話、フィレーナの2話、星蘭と三咲の対決した6話は比較的印象に残る話だったが、何よりもインパクトがあったのは7話の変身バンク高速シーンだ。これだけでアニメ史にその名を残す、かもしれない(笑)。


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